カテゴリ:社会システムについて
九州工業大学エコタウン実証実験研究センター センター長 NPO法人 北九州エコ・サポーターズ 理事長 白井 義人さん テーマ:普通の人が環境行動をすすんでとれる社会にするには ●商売人の哲学 白井さんは、京都の仏具屋の長男に生まれた。 大学に行くと役にたつことを教えてくれると期待して京都大学に行ったが、 商売人の子供の感覚からは、大学はちっとも役にたつことは教えてくれる場ではなかった。 今も、そのことに忸怩たる想いをもち続けている。 そして、何とか、本当に役にたつものを社会に提供しようと想いから、学校の中にとどまらず、 実証実験のセンター長や、NPO法人の理事長として、足を使って奔走しておられる。 ●環境はもうかるはずだ 白井さんは、お店は、きれいな方が商売は繁盛すると教え込まれてきた。 それが、今、環境はビジネスにならない、と言われていることに、商売人の感覚から言うと、強く違和感を感じる。 環境はビジネスになるはずだ。ならないのは何かがまだおかしいからだと。 ●和白のあおさ アンケートをとって、環境問題は重要かと聞くと、100人のうち95人が重要だと答える。 しかし、ゴミひろいの活動をやろうとすると5人しか、それもいつも決まった人しか出てこない。 何なんだろう。おかしい。 もっと、人がゴミひろいする仕組みはないものか。 そう考え、そうだ、イベントにしよう。 1人500円参加費とって、1000人集まれば50万円になる。 ごみ拾い競争させて、1番に25万円やり、2等に12万5千円やり、、、とすれば、25万円ももらえると思うと沢山参加するのじゃないか。 これを、和白の海岸に打ち上げられるあおさの処理で困っていた、福岡工業大学のエコ団体に提案したら、 お金ではおしゃれじゃないので、路上ミュージシャンを集め、あおさ取り競争して1番になったら、 有名なサンセットライブに、プロと一緒に参加させてやるという賞を設定してやってみた。 そうしたら、成功し、沢山のあおさの回収に成功した。 以来このイベントは続いている。 ●さまざまな試行錯誤と人の知恵 もう5年も前に、飯塚で、レジ袋有料化に挑戦もしてみた。 商売人の感覚でやっているつもりでも、主婦の感覚に、何度も、目からうろこの落ちる思いを経験した。 こんなことは大学の中では、とうてい、経験できない。 NPO法人の主力活動のバイオマスカップを、坂本龍一さんのコンサートで使ってもらえることになり、導入した。 坂本さんが、ステージでひとこと、カップの回収をと発言するときと、しないときでは、断然回収率が違う。 これも、学校の中の数値理論では出てこない。 ●これからの夢 これからはITの進歩で、ごみの分別が著しく、簡単に可能になると着目しおり、ITによるごみの分別ができるようになることを期待している。 そして、大学の理論を、NPOで実証実験し、沢山の試行錯誤の中から、本当に役にたつものを生み出していきたい、 もうかる環境にしていきたいと、白井さんの目は輝く。 ●感想 ほんとうに、大学の先生らしくない、商売人っぽい、そして情熱のこもった話を楽しませていただきました。 家内安全 環境商売繁盛祈願! NPO北九州エコ・サポーターズのHP http://kitaq-eco.net/home.htm (コーディネーター 吉岡) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月04日 18時46分12秒
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