カテゴリ:自然と旅
日本熊森協会は動植物や人間のため、森の奥山を保全、復元しようと活動をしている。 会長 森山まり子さんの講演を10日に聞きました。 彼女や、生徒さんたちの、すばらしい活動に、感動し、涙が出ました。 日本はまだまだ、森の豊かな国だと思っていましたが、話しを聞くと、結構危機的であることに、ショックを受ける。 木の種類が、杉、ヒノキと限られ、保水性が乏しくなっている。 それに、温暖化が追い討ちをかけ、立ち枯れが多発している。 さらに、木の実などもならないので、食料のなくなった熊、シカ、などが、人家近くに現れ、農作物を食べていく。 そういう、動物を有害駆除と称し、絶滅の危機に追い込んでいる。 動物は、森の自然に欠かせない役目がある。それがいなくなるとますます森が荒れる。 森は木だけではなく、植物と動物が共に共生していて初めて森になるとのこと。なるほど。 広葉樹の自然林は、人間にとっても必要で、それが緑のダムと呼ばれる保水性を形成している。動物だけの問題ではない。 今の山から流れてくる湧き水は、数週間の降雨のものではなく、何十年、百何十年、保水してきたものらしい。 しかし、今の森には、もうそんな保水力は残されていない。 数十年後は、こんな水はもうない。 飲む水にも困る事態が、すぐに迫っているという。 皆で、森を守りましょう。熊森協会、会員募集中!よろしく。 日本森熊協会HP http://homepage2.nifty.com/kumamori/index.html ■空から森を見る フライングクラブの友人の誘いで、翌11日、セスナで北部九州遊覧飛行。 10時半 北九州空港、離陸。 天気は快晴。 ただし快晴は北九州だけで、このあと飛んだところは若干、曇ったりしていた。 あっという間(5分くらい)に行橋を通り、中津を経て、宇佐上空まで行く。 英彦山を横に見ながら、日田を超え、久留米方面に九州を横断して飛ぶ。 山は高いところは雪。 昨日、熊森の会の森山さんの講演を聞き、感動し涙を流しつつ、 しかし、森が杉、ひのきのみの人工林ばかりになり、保水力もなく、動物が住めるエサもなく、 森が滅ぼうとしているということを初めて知った。 その、実体を空から、如実に見ることになった。 この飛行は、そもそも単なる遊びではなく、行政から依頼を受け、NPOとして、 空から、違法伐採、不法廃棄物投棄がないか、偵察して写真を撮るのがそもそもの目的。 やはり、杉、ひのきの林は、伐採しているとこが、地すべりを起こしているところが発見された。 佐賀を経て、長崎へ。 長崎空港に着陸。12時。 途中、宇佐まで行ったり、久留米の山を撮影のためジグザグで飛んだりしたが、それでも1時間半で着く。早い! 空港で、長崎名物のチャンポンを食べる、 ここから天草に飛んで行こうと思ったが、そこの空港が飛行機で一杯で行けないとのこと。 このまま、北九州へ帰ることとする。コースは今度は北寄り。 13時半離陸。 長崎市上空を遊覧。グラバー亭、出島。伊王島、廃墟の軍艦島を見る。 佐賀を経て、北九州へ、 高度3000フィート(1000メートル) 田川上空までまっすぐ。 そこから、福知山を右に見ながら、直方、中間をこえ、 そこから高度を下げつつ、皿倉を回って、 スペースワールド上空を2回旋回、 小倉駅周辺を2回旋回、 関門海峡を通って、北九州空港へ帰着。 15時着陸。 山は、そうはいっても、奥のほうは、自然林がたくさん残っていそうだけど、と思っていたが、 思っていた以上に、奥山まで、杉、ひのきだらけ、人口林だらけなのに、改めて驚かされた。 そして、伐採された付近では、根が小さいので、表土流出が見受けられ、森山さんのお話しのとおりだった。 一体どうすれば、豊かな森を回復できるか、考えさせられました。 (吉岡 記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月17日 18時43分24秒
コメント(0) | コメントを書く
[自然と旅] カテゴリの最新記事
|
|