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2009年04月26日
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カテゴリ:子育て・教育
ガイアの風 4月26日放送レポート

出演者   福岡シュタイナー学園 
       中村直子さん 山本 真由美さん

テーマ   福岡シュタイナー学園誕生 



中村直子さんとは1年半ぶりの再会となる。
前回は昨年の年明けすぐにゲストとして出演していただいた。
同年代だということもあり、シュタイナー教育の普及や人智学の実践に関わる者として実に親しみ深く、共感するところが多かった。
今回は教師の山本さんとともに、この春に産声をあげたばかりの全日制シュタイナー学校のことをご紹介いただくこととなった。

学校立ち上げまでのさまざまな思い、葛藤、そして未来への展望などを詳しくお話いただけ
ると期待してきた。
私たちが北九州で小規模ながら行っているさまざまな活動を支えてくれている仲間の人々ともそれぞれに交流があるので、ますますつながりや親しみを感じて話しやすく、すぐに打ち解
けることができた。

まずはこの4月の最初に入学式を終えたばかりの学校の様子、そして子どもたちの様子などを聞いてみた。
ようやく生活のペースがつかめてきたころ、子どもたちはとても落ち着いた様子で学園生活を楽しみ、過ごしているということだ。
1年生が6人、2年生と3年生がひとりづつといった構成である。

9年間(実は12年間を目指している)担任となる山本さんはしずかに思いを語ってくださった。
数年前までは中学校の教師をされていた経験を持つ。
シュタイナー教育というものに出会い、小学生のお子さん2人をつれて北海道にあるひびきの村へ教員養成のためのカリキュラムを修得するために移り住まれた。
そこでの出会い、経験が今に大きく影響しているという。
ひびきの村で学ぶなかで自分の子どもさんたちに目に見える変化があったという。
そこで出会った人々、先生方々が子どもたちを本当に愛情深く見守ってくれ、かけがえのないものを与えてくださったと語る。
日本におけるシュタイナー教育のプロフェッショナルを育ててという意味においてもひびきの村の存在価値は大きい。

中村さんもこちらで学ばれた経験を持つ。
主催者の大村裕子さんの優れた人格にお2人は大きなものを与えられた。
そしてご自分の子どもをこの人のもとで学ばせたいと中村さんが心から信頼を寄せた人というのがが山本さんなのだという。
お二人は同志でもあり、師弟関係でもあるという特別な絆で結ばれた間柄のように見える。
学園での中村さんの役割というと…「学校に関係すること全てです(笑)」と直子さん。
これから授業時間も増え、直子さん自身が教える側に立つことも多くなる。
学校の運営に関するさまざまな仕事、母親たちとの連絡係、地域の人々に開かれた場所としてのシュタイナー学園を根付かせるためのさまざまな催し、学校をよりよく理解してもらうため
の模擬授業や学校説明会など、いくらでも仕事はあるだろう。
大変だとは思うが、毎晩、ひとり娘の学校の準備を手伝いながら、幸せな思いに浸る時間が
あるんです、この思いこそが原動力になっているように思えるのです、と語る言葉には決意と覚悟が伺える。

中村さんも山本さんもシュタイナー教育という理想の教育に向かってまっすぐに進んでいこうと歩みだしたばかり。
多くの人々に支えられて多くの期待と不安を背負って、この教育の本随を伝える役目を学校という形で表現してゆかれるのだ。

山本さんの子どものことを語るまなざしや口調はシュタイナー学校の教師そのものの静かな落ち着きと威厳に満ちている。
9年間、子どもたちや親たちと密度の濃い時間を送ることは大変ではあるだろうけれど、そこには普通では味わえない人と人との結びつき、子どもの本当の願いを知るための時間なのだ。この教師との強い絆がシュタイナー学校の一番大きな特徴であろう。

オンエアの前にも、目前に立ちはだかる問題や課題についてもいくつか伺った。
子どもたちとともによりよい環境で学びたい、そのための新校舎を本格的に探し始めているという。
やっていくなかでこうした方がいい、こう変えてゆけばいいと思えるところを、皆の力で形づくってゆく…それがシュタイナー思想の根本にある社会共同体の精神である。
実際、運営をしてゆくなかでの苦労は山のようにあるだろうが、子どもたちの豊かな育ちに全てが注がれてゆくものだという教師と親の思いがいろいろな解決策を産んでゆくものとお2人とも信じている。
見えざる大きな援護も働くにちがいない。
それぞれの真摯な姿を見ていると自然にそう思われる。
同じ九州における人智学を生きる同士として手を携え、つながってゆけるとすてきですね、と心から共感のエールを送ることができてうれしく思った。
そして自分たちの活動を見直してみるという点でもまた多いに勇気を与えられたように思う。

中村さんはライフワークとして治療教育の分野にも大変な関心を抱いている方で、人智学に基づいたホメオパシーの理論を示してくれるリサ・ロメロ氏の講演をこの秋にプロデュースする予定でいる。
奥深い学びの機会になるだろう。
貴重な内容なので是非、期待したいものである。

□最後に…
経済情勢が不安定になればなるほど、私たち大人の意識のありようが映し出される。
物質面での不安が先立ち、親の焦燥感が子どもたちに直接的に伝わってしまう。
本来、子どもが本質的に秘めている力はどんな教育方法に関係なく変わらないもの、子どものなかのあたりまえの生きようとする力なのだ。
現代は個人の考えによっていかようにも選択できるからこそ、その代償も個人で追わなければならない自己責任の時代である。
目に見える結果を求め、期待することで安心感を得ようとするが、子どもの健やかな育ちにはますますほど遠く抑圧という壁を与えてしまうことの方が多いということを再考するべきである。

公教育のアンチテーゼはシュタイナー思想ではタブーであるべきだが、子どもの本質とひとりひとりの魂に語りかけてゆくというケアも含めて、教育というものに関わる教師たちがより深い観点から人間理解からの子どもの教育に目を向けない限り、この国は根本から変わることはないだろう。

福岡に福岡シュタイナー学園が日本で8番目に誕生したことの意義は多い。
大きな挑戦に心からエールを送りたいと思います。
そしてこの学園が学校という存在を越えて、他の人智学運動に関わる人々と歩調を合わせて、世の中に発信してゆくものにこれから注目していきたいと感じる。
このような機会を
与えて下さった今日の出会いに心から感謝したい。

福岡シュタイナー学園 
http://fksteiner.giving.officelive.com/default.aspx


〈コーディネーター トラークルハウス 藤原 美弥子〉




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TRAKL Haus(トラークルハウス / 植物・ハーブ・シュタイナー関連)
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オーガニックライフの提案
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最終更新日  2009年05月03日 19時31分00秒
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