日本映画は沈没するのか.......
TBS朝ズバで,日本沈没ネタをとりあげるなあと思ったら、TBSが製作に関わっていたんだね。今日だかも、韓国での上映が決定したとか、欧米でも公開決定とかやってた。スポーツ新聞はベタ記事だったけど。こういうのフジが先輩だけど、日本はいつからテレビと映画の垣根がなくなったんだろう。だから、民放のドラマと同じ顔ぶれ、同じような脚本家の映画を金払ってみようって気が、なかなか起きてこないんだな。というか、それが2時間ドラマではなく、映画館で放映しなけりゃならない必然性を感じないんだな。テレビ局がからんだ映画だと。ハリウッド、アメリカがすべてとはいわないが、むこうでは、あきらかにテレビのほうが格下。テレビを踏み台にして、スクリーンデビューをめざす。ハリウッドスターが日本のテレビコマーシャルにでているが、これだって、地域限定バージョンで、アメリカでは絶対放映されない。同じ商品を扱っていてもね。それを聞いたとき、これって、映画俳優、映画女優の重みかなあって思った。そして、ストーリーの単純さという、いかんともしがたい点はあるけど、隆盛をきわめている。成功している、相対的な問題かもしれないが。じゃあ、日本は民放に映画を支えるその力量があるかといわれると、どのチャンネルまわしてもバラエテイもどきばかりだ。だから、俳優、女優もテレビの連続ドラマとかわらない。そう、映画人が育っていないのだ。ほかにいるのかもしれないが、それをみつけられない力量のなさもある。見つかるのは、海外の映画祭でグランプリをとってはじめて気づく。そして、気づいてもうまく育てられない。ここ数年で、著名な監督が次々と亡くなった。そして、広い意味での映画人としての観客も育っていない。宣伝や、広告に踊らされているだけ。くだらない映画は、ほんとうにお客がはいらず、いい映画はロングランを続ける。そうであって、はじめていい映画人もできるんじゃないだろうか。なんかさ、ほんとうに手をうたないと、日本映画界、沈没しちゃうよ。それは、映画界でいっときとはいえ、足をふみいれたことのある人間にしてみれば、寂しい話だよ。TBSも、ヒットしてるんなら、あおるでなく、神妙に市場の評価をうければいいじゃんか。亀田の試合と同じ次元で映画をテレビで扱ってほしくないな。