|
カテゴリ:マスコミの悪影響
小学校教諭を別容疑で逮捕 HPに子供の写真を無断転載(asahi.comより) が、ニュースで報じられています。困ったものです。この件については言語道断で、擁護する余地はありません。渡辺容疑者は不適格教師というよりも、人間としての逸脱行為をやってしまったという感があります。まったく、迷惑です。くだらないことをやってくれる。 またこんな事件を機に、「教師の不祥事が多い」と「印象論」で話を進められると、まるでそんな不適格教師がいっぱいいるのではないかと世間一般には映ってしまうのではないかと、心配しています。こんな事件があった後に書くと、バッシングにあいそうですが、普段から考えている疑問を、あえて書いてみます。 ------------------------------------------ どんな組織であっても、特にサボらないシステムを導入していない集団では この中からさらに数%が容疑者のような逸脱行為に走るのだと思います。教育現場としては逸脱行動が出ないようなシステムは必要であると思うのですが、同時に、数%を「完全に」閉め出す方法というのは、そう簡単でははないと思います。そんなことをしようとしたら、学校が異様な監視社会となって、残りの優秀・普通(そこそこ健全な)な教員、90%余りが不利益を蒙りかねません。
もう既に、今までの報道のおかげで、ずいぶん不利益を蒙っているように感じます。 マスコミ関係の方は、例えば、「教師の不祥事が多い」という書き方、言い方をされるのであれば、きちんとその裏づけをとってから話して欲しいのです。 1. 「多い」というのは、増えたということなのかどうなのか。また、「増えた」と感じたとして、それは何を根拠にしているのか。 2. 増えたのであれば、増えたのは犯罪なのか、不祥事なのか、不手際なのか。どういう種類のものなのか? 3. 本当に何かパーセンテージが増えたのか。増えたならそれは、発生率なのか、発覚率なのか、報道率なのか。発生率が増えたのなら確かに今の教員に異常なのだろうが、発覚率や報道率が増えたという可能性は検証しないのでしょうか?
4. 発生率が増えたとして、それは社会一般の犯罪率・犯罪内容もしくは不祥事率・不祥事の内容の変化とどの程度の相関性があるのか。 5. 発生率が増えたとして、その背景にある学校現場の状況はどうなのか。 こういう事実関係はきちんと分析・確認されているのでしょうか?そうではなく、ただ「印象論」のみがTV・新聞・雑誌などの巨大メディアで、または草の根・口コミで広がってしまうと、現場は本当にどんどんやりにくくなってしまいます。何かトラブルが発生したり、担任や学校に対して不満に思えることがあったりしたときに、はじめから「敵」の立ち位置から教師を「蔑視」するかのように話される保護者が多くなってきていることは、本当にしんどいです。大半の教員は真面目にやっているのに。 10数年来のマスコミの敵対報道(ネガティブキャンペーン=視聴率や部数が伸びる)により、教師・学校に対する社会全体の敵対意識が増幅され、ボディーブローとなって利いてきています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[マスコミの悪影響] カテゴリの最新記事
|
|