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カテゴリ:児童・生徒の問題
岡田尊司 今週号の週刊ポストの「秋葉原通り魔事件」の記事の中で、岡田さんがメディアによる「脳内汚染」について言及されています。また、「脳内汚染」に関する話題は、後ほどエントリーします。 さて、誇大自己症候群という言葉は、作者の造語のようで、 1 現実感の乏しさ、自己愛的な空想 などの現代人の特徴的な病理をさしているそうです。従来の精神医学が規定する「疾患」という枠組みでは捉えきれないとして、底部を横断する共通の病理を「誇大自己症候群」と呼ぶことにしたようです。別のページでは、 1 肥大した万能感や病的な驕り といった表現でも説明されています。 おそらく現代人である私たちに、これらの病理は多かれ少なかれ、当てはまる部分があるでしょう。私も結構当てはまり、この本を読みながら苦い思いをする箇所が結構ありました(汗汗)。 加藤容疑者の事件が、他の事件に比べてマスコミによる取り扱いが長いのは、おそらく、この「誇大自己症候群」が規定しているような現代人の危機的部分がより多く感じられるからなのではないかと思うのです。 多くの連鎖や共感、同情が沸き起こったのは、社会全体が「誇大自己症候群」に侵されていることを裏付けているのではないかと思ってしまいます。 この本について詳しく述べていくと、とてつもなく長い文章になってしまいそうです。岡田さんに対しては批判の声も少なくないようですが、私は岡田さんの論に賛同します。 最終章には、「誇大自己症候群を防ぐ」として、具体的な対策を挙げてくださっています。項目だけ。 1 傷つきに打ち勝つ力を育てる ぜひ、やっていかなくてはならないことばかりだと思います。
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