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カテゴリ:マスコミの悪影響
私は物心のついた頃にはもうどっぷりとテレビに浸っていた。親が好きだったのと、近所に同年代の友達がいなかったのが影響したのだと思う。 1960年代生まれからは、おそらく、TVネイティブとでも表現してみたいようなテレビっ子が多数発生していたのではないかと思う。(来週のNHKスペシャルは「デジタルネイティブ」=生まれながらのコンピュータ環境体験者) 1950年代のことはよくわからない。クレージーキャッツの番組を見る機会はほとんどなかった。 私が最初に見ていたのはアニメや実写物の特撮だった、と思う。それがだんだんと8時代のテレビ、いわゆるバラエティも見るようになったのだろう。その中でも一際印象に残っているのは、「ゲバゲバ90分」「コント55号の裏番組をぶっ飛ばせ」である。 前回のエントリーの赤塚不二夫の漫画と同様、実にナンセンスな内容で、「コント55号」の方は、野球拳でゲストが下着にまでなってしまうというコーナーまであった。子供心に胸がときめいたものである。 欽ちゃんは今のいい人キャラではなく、当時はかなりアグレッシブであった。坂上二郎さんに対するいじめも執拗で、おそらくその芸風は現在に続く「弱者芸人いじり」へと連なっているのではないかと思う。 「ゲバゲバ」も我が家は見せてくれていたが、見せてもらえていない友達も多かったようだ。当時の親は健全で、子供に低俗な番組を見せてはいけないと思う人が多かったのだろう。エロい場面も結構あったように思う。短いコントを矢継ぎ早に押し込んでくるスーピード感は幼稚園児であった私のアンテナにも多分触れたのだろう、妙に心に残っている。 http://plaza.rakuten.co.jp/gakkodx/diary/200709280000/ で書いた「タブーレス」はもう既に始まり、進行していたのだと思う。突然世代交代が起こるわけではないから、1960年代生まれが急におかしくなったわけではないのだろうが、テレビ文化の浸透とテレビ番組の俗悪化は当時一段とスピードを上げていたのだと思う。 ウィキペディアで検索すると、石橋貴明や浜田雅功がテレビっ子であったとの記述に行き当たった。彼らと私は同世代である。新人類、ピーターパン(モラトリアム世代)と呼ばれた私たち以降の世代が持つ異常性には、テレビがきわめて大きいと影響を与えていると思う。 1960年代生まれがテレビで何を見てきたのかをもう少し書いていきたいと思います。
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