↓官邸のHPに教育再生会議での陰山英男氏のテレビに関する資料が載っているので是非ご覧下さい。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/1bunka/dai3/siryou3-2.pdf
「陰山英男=百マス計算」と単純化されて記憶されている方も多いかもしれないです。メディアがそこを強調するのでそうなってしまいがちです。しかし、実際は陰山氏の実践は様々な指導を取り入れて組み合わせた上で成果をあらわしています。
著書のいくつか、または講演の中で、家庭教育で大切なことのひとつとして語られているのは、「長時間テレビやゲームをしない」です。陰山氏は実際、自分のクラスや学校でもテレビやゲームをする時間を減らすように子供や保護者に訴えています。
「中学生の宿題をする時間とテレビ・ビデオを見る時間」では、調査国中で日本は宿題する時間が最低、テレビ・ビデオを見る時間が最高になってしまっています。
「テレビ視聴時間に対する国語・算数の学力のグラフ」でも、歴然とした結果が出ています。
これだけを見ても、テレビを長時間視聴することが子供にとってマイナスであることは明らかです。
私がこのブログで書いているのは、テレビの学力への悪影響ではなく、子供の発達・人間形成への悪影響についてです。これについてもたくさんの研究、報告がなされています。
↓これは、その一部。
http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/2004/0418/tokusyu1.html
http://hp1.cyberstation.ne.jp/straycat/watch/terms/influence.htm
テレビの悪影響は明らかなはずであるのに、テレビ番組を作る側は、視聴率にばかり左右され、刺激が強い内容の番組を作ろうとします。視聴者から抗議の声が上がっても、ほとぼりが冷めるのを待っているだけ。抗議の声は狂騒するテレビ局のノイズにかき消され、まともな意見であってもなかなか取り合ってもらえません。
テレビ局は新聞を初めとする大手の活字媒体の系列であることが多く、それらの活字媒体はターゲットを定めてネガティブキャンペーンをよくはることは多いのに、テレビに対してネガティブキャンペーンを続けることはほぼありません。
大手でTVネガティブキャンペーンをやるは週刊文春ぐらいではないでしょうか。
今週号でもネガティブキャンペーンをはっていました。
↓このHPは文春の記事で紹介されていたものです。
http://www.bpo.gr.jp/
このHPでも、どの番組を抗議をしているのかは実名が伏せられていてわかりません。
確かに、誰かわからない人が投稿した批判をそのまま載せることは無責任で、名誉毀損になってしまう恐れなどがあるのかもしれません。しかし、どこかで視聴者側にも、実効性のある抗議ができるようにする機会が与えられるべきだと思うのです。これはまずいと思われる番組に対しては、批判されるべきだと思います。
私はこの10年ほどはほとんどTVドラマを見ていません。そのきっかけになったのが、1998年TBSの“純粋に優しい心を持った知的障害者達の働く地方都市の工場”を描いた「聖者の行進」です(詳しくはウィキぺディアで)。知的障害者達を肯定的に描いているように見せて、興味本位の暴力シーンが連発されます。
ウィキペデリアによると、
「放映当時、過激な暴力シーン・レイプシーンが問題となった。製薬会社の三共は「ウチは薬屋なので暴力を肯定できない」としてスポンサーを降りた。またトヨタ自動車などは途中から提供クレジットを自粛した(CMは通常通り放送)。 」
と、あります。三共さんの判断には拍手です。スポンサーは本来こうあるべきでしょう。トヨタはクレジットを自粛したらいいという問題なのか?
そして、キューピー!キューピーも平然とセンスの良いオシャレなCMを流し続けていました。当時、キューピーマヨネーズを見るともどしそうになりました。
オエェェェェー!!!
・・・・と、このように、TV批判をする時は、スポンサー名も当然明らかにするべきではないかと思います。スポンサー抗議機能付のTV批評サイトでも作ってやろうかとも思っています。
どうして大人はこんな番組を作ってしまうのか、どうして子供にこんな番組を見せてしまうのか??
「 駄目な映画を盛り上げるために 簡単に命が捨てられていく 違う僕らが 見ていたいのは 希望に満ちた光だ 」(Mr.Children)