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カテゴリ:マスコミの悪影響
私たち大人が子育て、教育をしていくにあたって、陥りやすいのが、
「なんとなく、これでいいのかなと思ってしまう」 というパターンです。 よく考えた末の結論としてやっているのではなく、「ぼんやりとした、根拠のない確信」に流されてしまった教育です。私が教室で、家庭でやっていることも実にそういうことが多いと思います。 まあ、「確信に満ちた教育」も怖いですけど・・・ これについては書き始めると長いので、いつかまた詳しく書いていきたいと思っています。 さて、今回は、「なんとなく見てしまう、見せてしまうテレビ」についてです。 私は本当はものすごくテレビ好きです。小さい頃はテレビを見たくて学校から走って帰っていたほどです。3時くらいから始まる「細腕繁盛記」に間に合うように必死でした(笑)。大きくなってからは自制するようにはしているものの、時々昔の癖が出て、すぐにテレビをつけてしまう状態になってしまうこともあります。 テレビ制作側は、ボーっとして過ごすのに適した番組作り、そしてそれを長々・繰り返し見てしまう番組作りに極めて多くの力を注いでいるのだと思います。人をテレビの前に少しでも長い時間惹きつけるように(=視聴率が稼げるように)番組は作られているのです。 そうすると、番組制作上のモラルもなくなってきます。今まで書いてきたようなTV局の暴走は必然的に起こってきます。 そのモラルのなくなったテレビを、「なんとなく」「知らず知らずのうちに」私たちは見続けさせられています。 モラルのない会社の汚染米を知らず知らずのうちに食べされられていたのとよく似た仕組みです。売れればいいのです。 まあ、面白いから。 まあ、そこそこ生活や勉強の役に立つから。 まあ、テレビを見ていたら人との話題に乗れるから。(見ないと話題に乗れないから) まあ、テレビを見ていたら子供は黙っているから。→その間に大人の時間を作ることができるから。 その程度の理由でなんとなく見ている番組がほとんどで、本当に見るべき番組、見なければならない番組がそれほどあるとは思えません。 クラスの子供たちに聞くと、一日中テレビがついている家庭が1割程度、1日3時間以上見ているとか言う子供が2割程度(本当かな?調子に乗って手を挙げているのかな?ちょっと考えられないほど多いです)います。 私は保護者懇談会でこのように言っています。 「機械(テレビやゲーム)に子育てをさせていては、人間の心は育ちません。ボーっとしていたほうがまだましです。子供は暇でもいいのです。その暇のうち、15分を親が何か一緒にしてあげれば十分です。おしゃべりだけでもいいのです・・・」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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