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カテゴリ:番外編
私は政治の知識に乏しいし、このブログでは教育関係の重い記事(苦笑)に特化しているので、政治に関することはあまり書かないつもりですが、せっかく政権交代があったので、番外編で書いてみます。 ---------------------------------------- 民主党の大勝直後、TVに出演して語るのは執行部ではなく、藤井最高顧問と40代中心の若手議員でした。執行部は公式会見以外はあまり多くを語っていません。多分、いろいろと慎重に進めざるを得ないのでしょう。 TVasahi系、選挙ステーション2部での田原総一郎司会による各党議員の討論会では、各党若手から実直な意見が出されていて、実にうれしい気持ちになりました。民主も、負けた自民も腹を決めてやろうよという姿勢が感じられて、応援したい気持です。今回の選挙では、大物古参議員の多くが落選の憂き目にあいました。それが、古くからどうにもならないままになっていたしがらみを解き放ったという意味を持っていることは、大きいと思います。
今回の選挙を裏から支えた小沢氏に関しては様々な意見があると思います。田中派の流れをくむ彼にしがらみがないのかというと、それは違うのでしょう。けれども、少なくとも政権の中枢にいながら自民党を飛び出した彼が細川政権の中心課題として取組んだのは、小選挙区制を確立し、二大政党による政権交代可能なしくみを作ることでした。彼の打った布石はあれから15年余を経て、再び非自民政権の樹立の礎となりました。西松事件の疑惑がありながら、首の皮一枚つながったという感じで小沢氏がしぶとく生き残ったのもさすがと言わざるを得ません。彼が自民党を飛び出た経緯は、元はと言えば金丸氏の佐川急便疑惑に伴う経世会後継者争い問題がからんでいます。細川政権が失速したのも細川氏の佐川急便疑惑が絡んでいます。 清濁あわせ飲みながら、政治のダークな部分を熟知してきた小沢氏。ダークな面に嫌気がさしていたのだろうなと思います。彼がこのチャンスに本気の改革を後ろ支えしてくれることに期待したいです。 小沢氏側近の藤井氏が語るビジョンと、各党若手が語る戦略には期待ができるのではないかという気がしました。1990年代前半の政変(そういえば、小泉元郵政大臣の離反が宮沢内閣を倒して、細川政権を作る引き金になっていたんだ!)からの複雑な系譜(安部父、渡辺父、小渕父らも当時のキーパーソンだったのです)をいま改めて眺め直すと、今回の選挙結果は実に感慨深い地点にたどり着いたのだろうなと思えます。
藤井氏が「官僚の中にもこれではいけないと思っている人はたくさんいるんです」と力強く語っていたのが印象的でした。難しい面はかなりあるのでしょう。新しい日本と言っても、元々資源に恵まれず、「人材」(=教育とモラル)のみが資源であった筈のこの国を建て直すことはそう簡単ではないでしょう。なんとか生き残ったメンバーで、老若が手を組んで、互いの利害を超え、協力できるところは協力し合いながら、苦境を打開していってほしいと思います。
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Last updated
Sep 1, 2009 06:14:38 PM
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