VOX Valvetronix VT15の分解・改造
実は数ヶ月前からGuitarを再開しております。んで、機材。最初はLine6の「Spider Valve」が欲しかったのですが、小型のものが無く、結構高額。なので「Spide4 30」で妥協しようと思っていました。しかし、Valveとは比べ物にならないくらいDigital臭く、酷い音。なので比較的「マシ」なVOX Valvetronixに方向転換。そこで考えたのが「VT20+」 or 「中古VT15 & 改造」どちらを買うか?です。私が購入した数ヶ月前の状況ですがVT20+ vs 中古VT1513,500 vs 6,480と言う感じの価格でした。半値以下です。新作のほうが進化しているかもしれませんが、、、ギターアンプやAudioは「新しければ良い」と言うものではありません。Core2DuoとCore i7のベンチマークに圧倒的な差があるようなわかり易い比較はできません。なので改造と言う工作の楽しみも含めて中古のVT15を購入しました。改造予定は(1)内部配線交換 材料在庫あり(2)電源ケーブル加工 材料在庫あり(3)Speaker交換 Jensen C8R-4 5,000円以内(4)真空管交換 3,000円以内です。ちょっと「無改造VT20+」のほうが安いですが、結局いじりたくなると思ったので、最初からいじるつもりでVT15を購入することにしました。最初にお断りですが、私以前のように自宅で大音量を出せる環境におりません。なので、常に小音量での使用でありAmpの性能を活かし切っていません。よって、改造によって起こる変化を正確に認識できていないと思います。あくまで「工作遊び」なので見苦しい部分はお許しください。(1)内部配線交換これは購入してしばらくしてやっちゃいました。あのころは写真撮ろうと思ってなかったので、画像がありません。分解してみたんですが、結構面倒くさそうだったのでSpeaker Cableだけ交換しました。先日Creative D100の改造の時にも登場したBeldenです。音の変化は、「抜けがよくなった」「音がよりストレートになりDigital臭が増した」「音が多少太く、大きくなった気がする」と言う感じでした。何しろAudio用のCableですからねぇ、、、荒が出ちゃった感じでしょうか。恐らくWestern ElectricのCableにすればアナログ感と温かみが得られるような気がしますが、、、Beldenはストレートで割かしドンシャリっぽいところがありますからねぇ。。。あまり良くなってないとは思いましたが、遊びですから気にせずそのまま使ってました。(2)電源ケーブル加工これは現状の画像。マリンコのHospitalGradeのプラグがあまってたので、VT15の付属Cableに取り付けました。我ながらバカバカしいですよね~何しろ付属のCableに付けたんですから。プラグが良い物でもケーブルが安物じゃ、、、ねぇ。音質の変化は、「よくわかりません」でした。(3)Speaker交換この時のSoundHouseはすごかった!!気になりだしたら、やらなきゃ気がすまないわたくし。よりによって予定があり早朝に出かけなくてはいけない日にJensen C8R-4と言うSpeakerの情報を得てしまいました。出かける準備も手につかず、悩みましたが思い切って買っちゃいました。、、、で用事が済んで帰宅後。注文したその日の夕方に届きました。、、、まぁ結局は買わなきゃわからないですからね。JBL、Eminence、Celestion等ありましたが、結局は買わなきゃわからない。Jensenは昔FenderのAmpに付けた事があったような気がするし、安いからこれで。。。でわSpaeker UnitはJensen C8R-4に交換です。↑背面パネルを取ったところ。これ、注意です。バックパネルを外す時はAmpの電気回路のシャーシ部分を留めている側面のビスを緩めましょう。バックパネルはそれらの側面のビスの力にによってかなりキツくはさまれています。下手に力を入れると割れる恐れもあるので注意。↑左がJensen C8R-4 右がVT15純正品。見た目はJensenの造りの荒さが目立つ。純正品はAltecの安いフルレンジのような造りで素直で悪くなさそう。重量も大作無し。指でタップした時のサウンドはJensen 「軽く高域よりな音」「♪タンタン♪」VOX 「Jensenより多少重く 音も多少低い」「♪トントン♪」この音を聴いたとき、なんだかネット上の情報の怪しさを感じました。Audio的感性では、このUnitの変更で「ノイズが減る」はあり得ません。まぁ事実ノイズは増えましたけどね。能率がよく軽いコーンは反応が良いんだから微弱な電流も音になる。まぁ「音量が上がってノイズが減った」なんていう情報もありましたから、ハナから信じてませんでしたが。。。↑Unit交換完了!!ビスの位置が多少合いませんでしたのでプライヤで全てのビスを「気持ち」ずつ外側に向けました。ここで一度すべて復旧し音を確認しました。え~っとかなり元気に、軽~くなって音量が上がりました。それと同時にノイズが増えました。電源オンオフの「バチン」「Volume Full Zeroの時のノイズ」明らかに増えました。でも、巻弦のモコモコした感じはギターのせいかと思っていましたが改善しています。高域もクリアになった気がします。能率が上がってDigital臭が増すかと思いきや、意外と音楽的な音になってます。なんだかピッキングハーモニクスが鳴りやすいような気がする。なんだか弾いてて楽しい!こういう変化はAudioとは違う気がしました。楽器用スピーカーはある部分、荒を隠す機能もあるようです。(4)真空管交換最後に求めるのは「中域の豊かさ」です。現時点で決定的に欠如してます。、、、そうはいってもどの真空管を選べばよいかわかりません。ValvetronixってTube交換でどれくらい効果があるのか?これも結局、朝の忙しい時間に急いで「Groove Tubes 12AX7-R2」を注文しました。↑バックパネルを外し、側面のビスを外すと取れます。見ての通り、内部配線を交換したくても基盤メインだったので無理でした。でも、この設計気に食わないなぁ。電源線&信号線(←つまりノイズ源)と音の通り道を全部縛ってる。そういう事をするって事は、基板上でもノイズ対策なんてろくに考えてない。まぁ遊びだから良いや。↑真空管はスプリングでおさえてありました。スプリングの足は基盤に引っ掛けてあるだけなので取れちゃっても簡単に戻せます。写真忘れましたが、真空管用ソケットの下にLEDが付いてました。TUBEの雰囲気を出すためにオレンジ色の光を出している様です。↑純正はElctro Harmonixの12AX7EHでした。↑こちらが交換した真空管。裏面にGroove Tubesのロゴと品番がありますが、作っているのはSovtec。Groove Tubes社は色々な国、メーカーの真空管を買い検品を行い品質や特性ごとに分けて売っている会社さんなんですね。10年位前Groove Tubes社がAmerica本土で真空管の製造を開始するっていう情報があった気がするけど、どうなったんだろう?で、全部復旧して音の確認。、、、中域低域が増えて豊かになってる!しかしこもっていない!高音もシャープ過ぎず、ちょっとふくよか!粘りも出たか?なんだか楽しくて、音量を上げたくなる!音量上げてーーーーーー!まだValvetronixの音で中域は足りないけど、この真空管エイジングで高域がおとなしくなって、中域が出てくるらしいから楽しみ!なんだか書いてて面倒くさくなってきちゃって、、、雑ですみません。本当はある程度モデル毎に変化を書くべきでしたが。。。