「予知できない」らしい
南海トラフ地震の防災対策を検討している政府の中央防災会議作業部会は、地震の発生時期を「確度高く予測することは困難」と直前予知を否定する報告書案を大筋で了承したらしい。つまり「地震は予知できない」ことを正式に認めた感じかな。そもそも「何月何日にM8の地震が起きる」という予測はできないのではないかと思っていたので、何をいまさらの思いである。地殻運動という数万年のスケールで見ないとわからないような運動で、100年くらいは誤差のようなものだと思うのですが。少なくともここ数十年のうちには、南海トラフのどこかで、M7.8級の地震が起こることは、充分に予想できることだし、これを以て予知と言っても良い気がするのですが。地震学的にはわからないけど、地質学的には充分だと思うんですよ。それよりも、どう減災するかにシフトして行けばよいのでは。地震が起きて、火災とか津波という問題もあるけど、富士山の山体崩落とか恐ろしいことはいっぱい想定できる。富士山周辺から工場が静かに撤退し始めているという状況は、かなり前から続いているような気がする。個人的には津波や火山からの被害が少なく、地質上でも安全な三方原台地上にあって、免震構造の会社設備内にとどまるのが一番安全なような気がする。