パエリア、それはスペインを代表する料理のひとつ。
米に加えて野菜、魚介類、肉などの具材を入れ、さらに着色料のサフランを加えて炊き上げる。
料理にはパエジェーラと呼ばれる、専用のパエリア鍋が使われる。
日本にいた頃も、ほとんど食べたことがない。
2010年あたりか、英語多読会で行った忘年会で一度食べた記憶がある。しかし、それくらいだろう。
いい米と魚介類が手に入る北海道なら、おいしいパエリアが作れそうなものだが。
今回訪れた店は、LaVinia。
ダウンタウンからかなり離れているが、501か508番のストリートカーの路線上にある。
そのため、9/03の小旅行でルートに入れることにした。
http://www.laviniarestaurant.com/
スペイン料理店の中には、パエリアを置いていても2人前以上でないとオーダーできない店もある。
ここは1人前でもOK。これも、今回の店選びのポイントだ。
メニューの記述は「Paellas (per person)」――パエリア(1人当たり)、と書いてある。
もし断られた場合、代わりはカニのクロケット(コロッケ)を考えていた。
この店のパエリアは4種類。その中から、
Paella Valencianaを選んだ。
本場バレンシア地方のパエリアだ。
エビ、イカ、ムール貝、チョリソー、チキンなど、豊富な具材が入っている。
そして抜群にうまい。
出典は不確かだが、バレンシア地方では芯の残ったものは炊き方が悪いものとして嫌われるらしい。
また汁気が残ったり、米が柔らかくなりすぎた物もよくないという。
僕個人として、米料理は汁気の多い物は好きではないので(カレーは例外)、これはありがたい。
ボリュームも大満足。小食な人では食べきれないだろう。
後述の価格から、量もかなり多いだろうことは推測できたが。
70日間ヨーロッパ一周ではスペインには行かなかったが、今後行くことがあれば必ず食べたい料理だ。
価格は$29.75、税チップ込みで$40とした。
やはり洋食は和食や中華と比べて高い傾向にある。
外からも1枚。
都心から離れた住宅地のレストランだが、思ったより高級店だった。
店員はスーツを着用し、客の座るテーブルにキャンドルを点ける。
サービスに関しても、レベルの高さを感じた。
これは、もう少しいい服を着てくるべきだったか。
この店にダメージジーンズのような安っぽい服装で来るのは、避けた方がよさそうだ。
開店時間は17~22時のみと、かなり短い。
さらに日・月曜は定休。つまり、週に25時間しか営業していない。
僕が来たのは17:30頃で、開店から少し後だった。
他には2人組の客が2組いた。
トロントの中心部でも、目を付けているスペイン料理店がある。
今度はそこで、もう一度パエリアを食べたい。
だが、すぐには行かない。11月のポケモンSVにタイミングを合わせる。
最新作の舞台となるパルデア地方は、スペインを由来とするらしい。
行く直前にパエリアを食べれば、気分が盛り上がるだろう。
以上、74回目のレストラン巡り日記でした。