10/22の日記の続き。
「賞金を懸けて鬼ごっこ」、
逃走中が小説になった。
今回は、
2~5巻の感想を書いてみる。
ある程度ネタバレを含むので、避けたい方はバックを。
|・w)っ[2巻(横浜中華街)]
2009年の横浜中華街をベースにした巻だ。この回は本放送で見た。
前半2つのミッションは、実際のゲームを再現。
ハンターボックスを開けに行くキョンシーの集団は、当時は珍しかった移動するターゲット。
意図はわからないが、実際のゲームより数が増えている。
1巻でハンターヘリを使ったので、第3ミッションは変更された。
そして終盤の展開は、
ハンターの位置が重要だとよくわかる。
小説版では確保通知に場所が含まれるため、ハンターの居場所を知る手がかりになる。
実際のゲームでも昔は同様だったが、ある時期から廃止された。
また今回の逃走者は実力があるようで、開始23分経過まで誰も確保されなかった。
実際のゲームではオープニングで誰か確保されることも多いとあって、開始10分で確保ゼロは珍しい。
|・w)っ[3巻(八景島シーパラダイス)]
現在までだと、
この巻が一番面白かった。
主役組は3人とも活躍の場があり、通知にも記載される。
キーポイントは2番目のミッション。いつも一緒の陽人と玲を引き離すために組んだとしか思えない。
おかげで玲とひよりの
ミッションデートが実現したからGJだけど。
この回のメインゲストのひよりは人気アイドル。
意外に体力もある上、ミッションにも積極的に動く、逃走者としても間違いなく人気の出るタイプだ。
ペアルールがある回にまた呼んで欲しい。
玲か凛か、どちらと組んでも面白い。両者がいたら凛の方が面白がって引っ込む(玲に譲る)気がする。
この時点での陽人の逃走率(通算成績)は驚異の
99.91%。
実際のゲームでの歴代最高が99.90%、わずかだが上回っている。
|・w)っ[4巻(江戸の村)]
エリアが狭い割にハンター4体でスタートと、序盤から難易度が高い。
が、それにしては確保ペースが遅い。なぜだ?
開幕で1人確保された後、36分が経過するまで9人全員が残っていた。
狭いにもかかわらず、最初のミッションに26分かかったのも不自然だ。
しかし何より、
この巻はゲスト逃走者の質が総じて悪い。
Blackが選ぶ小説での逃走者ワースト5人のうち、3人がこの巻に参戦する。
身勝手な振り回し系野球娘に、天然無自覚トラブルメーカーなどがいる。
そしてその2人に振り回されるだけの、
とんでもなく運の悪い逃走者もいる。
ゲーム開始時と復活ゲームを除いて、その2人とハンター以外には誰とも会えていないというのもポイントが高い。
一周回って同情心も消え失せるほどの悪運だ。
加えて、他のゲスト4人から先に消えていくっていうね(自首1人を含む)。
よかった点を挙げるなら、この回からの凛は腕利きの逃走者になった。
今までの詰めの甘さが無くなっており、ミッション全参加、そして見事に逃走成功した。
|・w)っ[5巻(ヴィーナスフォート)]
小説では初の屋内戦だ。クリスマスの季節という設定で、それらしいミッションもある。
今回の特徴は、実際の逃走中のネタを複数仕込んでいることにあるだろう。
「封鎖エリアで大量ハンターに確保される」は、由来がわかる。間違いなくあれだ。
今回は主役組の他に、颯太も経験者として呼ばれる。しかしまた最初に消える。
「エレベーターを降りたらハンターと鉢合わせ」を再現してくれたら面白かったのだが。
この巻で特筆すべきはやはり、玲の闘争心に火が付いたこと。
前回の結果、主役組では1人だけ未勝利となった。思うところはある。
いつもと異なり玲と凛が一緒になり、陽人は中盤まで1人で行動する。
一方でゲストは今回あまり目立たない。
ヒール枠っぽい朔也は実はナイスガイで、性悪な逃走者は特にいない。
しかしそれほど目立つゲストもいないっていう。
いや、その印象はある1人のゲストが作ったのかもしれない。
60分間一度もハンターに見つからないばかりか、終盤で陽人&玲に会った以外は他の逃走者とも会っていない。
この存在感の薄さは特筆されていい。
実際のゲームでも、同様に全くハンターに見つかることなく逃走成功した
「見えない男」がいた。彼が由来だろう。
これで、5巻まで感想を書き終えた。
現在読んでいる9巻まで一気に行こうとすると、少し長くなり過ぎる。ここで一度区切りにしよう。
6巻以降はまた近日中に。
この日記を上げる少し前、10巻が発売された。
が、10巻はまだ紙本限定。Kindle版はもう少し待たなければならない。