「賞金を懸けて鬼ごっこ」、
逃走中小説について書く。
今回が日記3本目で、過去2本では5巻までを扱った。
いつもなら最後にリンクをまとめるのだが、今回は文中にネタバレを多く含むため
兼ね合いで最初に持ってくる。
【逃走中小説・書評】
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2023/10/22(1巻)
・
2023/11/23(2~5巻)
早く続きを書きたかったのだが、4か月も過ぎてしまったではないかorz
せめて、11巻が発売されるまでには10巻まで書ききろう。
だが10巻は単独で1記事使いたい。今回は
9巻までを扱う。
繰り返しになるが、
以下ネタバレあり。
|・w)っ[6巻(大阪通天閣)]
今回のメインゲストは、画家コンビの哲平と千秋。
それぞれ玲、陽人と話すことで何を思うか、そこが注目点だ。
このドラマのために、他の5人を早期退場させた割り切りをどう見るか、それもこの回の評価に関わるだろう。
まあ
残しておいても面白い顔ぶれだったかは大いに疑問だけれど。
そしてまた速攻で確保される颯太……もう呼ばなくていいよ、このピエロ・w・p
しかも3回参戦したので、逃走率の算定対象になる。
概算になるが3回合計で逃走時間は8分50秒、逃走率は驚愕の
4.35%。
実際のゲームでは、3回以上参戦して1桁台はいないはず。
もうひとつの見どころは、ついに現れた
ハンターゾーン。
通天閣で救出ミッションが発生するが、内部に専属のハンターがいる。
3体いるがフロアごとに担当が異なるだろう。
|・w)っ[7巻(草津温泉)]
主役組と似たようなトリオをゲストに迎えた回。
このため、事実上のチーム戦でもある。
ラスト5分は、どちらが多く逃げ切れるかの勝負だ。
書き言葉での一人称が重複しないよう、どの組み合わせも微妙に異なる。
もうひとつ言えば、女子2人が両方へそ出し……夏らしくはあるが。
6巻同様、他の逃走者は本筋には絡まないが
前回に比べれば出番も活躍もあるゲストが揃う。
その点も含め、なかなか面白い巻だった。
参戦3回目の結愛が最初に確保され、その後の退場シーンを描くための生贄枠に。
が、颯太と違って通算の戦績は悪くない。3回で合計101分30秒、逃走率56.39%。
|・w)っ[8巻(富士急ハイランド)]
実際のゲームでは難関エリアのひとつ、富士急ハイランドでの逃走中だ。
小説でも
夜開催となる。
この巻のメインゲストの由衣は、小説では歴代最年少の小学2年生。
入院している母親の治療費を稼ぐために、逃走中に参戦する。
賞金の面ではほとんどチャリティ同然になったのだが、由衣も守られてばかりではない。
先手を打ってハンターを見つけ、何度も他の逃走者を助けてきた。
ミッションにも可能な限り全参加。
主役組3人全員とがっつり絡むゲストというだけで珍しいが、
最初に確保された龍を除き、由衣は全員と絡みがある。新とは多少話した程度だが。
最終盤、陽人と由衣の2人だけの場面も。
陽人はライバル系(新や7巻の夏樹など)以外のゲストとあまり絡まないので、珍しい一幕だ。
新と真琴のスケーターコンビも、他の回ならメインゲストを担える人材だ。
スケートミッションは特に盛り上がるところ。
ただ新はともかく、真琴は他には由衣としか絡みが無かったのが惜しまれる。
そんな中で独自に行動し活躍し、その上で自首した顕人も特筆されてよかろう。
総じてゲスト組の好感度が高い回で、巻自体の評価も高い。
|・w)っ[9巻(吉野ヶ里歴史公園)]
主役組もすぐ気づいた通り、
建物が非常に少なく見通しが良すぎるエリアだ。
代わりに、実際のゲームでは普段よりハンター密度が低く設定されていた(東京ドーム7個分のエリアにハンター4体)。
固まって逃げること自体が危険なため、最初から最後まで主役組もバラけて行動する。
実際のゲームとは異なる形ではあるが、終盤でエリアが分断され
各自どちらのエリアで逃走を続けるかを選ぶ。
9戦目にして初めて、陽人が主役組で最初に確保される。
それどころか残り1分まで残れなかったことすら初だ。過去8回の戦績がとてつもないってことなんだが。
|・w)っ[ここまでの通算成績]
陽人……531:15/9回(逃走率:98.38%)
8巻を終えた時点で99.64%、9巻で99%を割ったがそれでも十分すぎるほど高い。
玲………522:48/9回(逃走率:96.81%)
残り10秒以内での確保が2度ある。9巻に至っては残り1秒だった。
凛………434:50/9回(逃走率:80.52%)
初期2回が足を引っ張り、その後も毎回終盤まで残っているわけではない。
が、9回で8割以上なら十分に優秀な戦績だ。
|・w)っ[好きな巻は?]
1位:3巻、2位:8巻は確定。
いずれもメインゲストの存在感が強い回で、さらに主役組にも多く見せ場がある。
3位は迷うところだが、主役組、メインゲスト、サブゲストのバランスがいい7巻を選ぶ。
さて、今回書きたい話は以上だ。
先に言っておく、次の10巻はすばらしく面白かった。
なので、10巻だけで1記事使って書きたい。