テーマ:終戦記念日(29)
カテゴリ:平和
今日は終戦記念日ですね。実は個人的には8月15日が終戦記念日であることに少し違和感を感じています。日本政府が1945年8月14日にポツダム宣言を受諾。これを連合国側に通告したことを、国民に放送を通じて公表した1945年8月15日を終戦としています。
しかし終戦とした15日以降もソ連軍と日本軍の戦いが続いて多くの死傷者が出ています。婦女子の多くが自ら命を断つという悲劇も次々に起こりました。中国においては中華民国政府の要請に呼応した日本人の蜂起と、その鎮圧後に行われた中国共産党軍および朝鮮人民義勇軍南満支隊による日本人及び朝鮮人に対する虐殺事件が起きたともされています。 世界的には多くの国が9月2日を対日戦勝記念日としています。9月2日とは日本が降伏文書に署名した日です。 この戦争では実に多くの尊い命が奪われました。日本人の軍人軍属などの戦死230万人、民間人の国外での死亡30万人、国内での空襲等による死者50万人以上と言われています。日本の侵略戦争は15年間にアジア・太平洋各国に2000万人以上の死者をふくむ史上最大の惨害をもたらしました。この数は嘘だとの主張もありますが、各国の政府公表あるいは公的発表にもとづくものです。 戦没者に黙祷し二度とこうした惨劇が繰り返さないよう祈ります。世界では今でも戦いが繰り広げられている地域もあり、早期に解決して平和が訪れることを願うばかりです。 ユネスコ憲章を読み返してみました。その前文に「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」「相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信をおこした共通の原因であり、この疑惑と不信のために、諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった」とあります。 また「文化の広い普及と正義・自由・平和のための人類の教育とは、人間の尊厳に欠くことのできないものであり、且つすべての国民が相互の援助及び相互の関心の精神をもって果さなければならない神聖な義務である」ともあります。 国によって文化も風習も違いますし宗教も異なります。それを理解しようとする相互の努力が必要ということでしょう。武力による問題解決は惨劇を招くだけです。人間の知恵によって争いに終止符を打ち平和な世界を築くことを望みます。 台風10号が各地に被害をもたらし、交通機関にも大きな影響が出ています。皆様の地域では影響があったでしょうか。台風が過ぎ去るまではまだまだ影響が出そうで心配です。十分に注意なさって下さい。これ以上の大きな被害が出ませんよう祈ります。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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