テーマ:核廃棄物について(3)
カテゴリ:ニュース
私の故郷は北海道の西にある島牧村という小さな村です。お隣の寿都町(すっつちょう)の高校にバス通学をしていました。島牧村も寿都町も自然に恵まれたところで奇麗な海が自慢です。この寿都町の核廃棄物最終処分場の調査受け入れを巡って寿都町と北海道・隣接町村が対立しています。
寿都町町長は最終処分場調査に前向きで「文献調査の応募を9月中に判断する」としています。これにたいし鈴木道知事は核のゴミの「無害化に10万年かかり、10万年先の将来を1か月で判断するのは拙速」道の条例の「考え方とは相いれない」「順守していただくよう話していく」と述べています。 今日の北海道新聞朝刊によれば隣接町村の黒松内町・蘭越町・島牧村の長が昨日緊急会議を開き調査応募に反対することで一致したとのことです。 調査を受け入れれば国から寿都町に対し20億円が交付されるとのことです。建設に着手ともなれば更に莫大な金が町に交付されると推測でき、小さな町にとっては大きな魅力でしょうね。 この交付金に対し知事は「市町村は新型コロナウイルス対策で財政が厳しい」「そういう時に頬を札束でたたくようにして手を挙げさせる国のやり方はどうなのか」と不快感を示し国を批判しました。 北海道は、豊かで優れた自然環境に恵まれた地域であり、この自然の恵みの下に、北国らしい生活を営み、個性ある文化を育んできた。 一方、発電用原子炉の運転に伴って生じた使用済燃料の再処理後に生ずる特定放射性廃棄物は、長期間にわたり人間環境から隔離する必要がある。現時点では、その処分方法の信頼性向上に積極的に取り組んでいるが、処分方法が十分確立されておらず、その試験研究の一層の推進が求められており、その処分方法の試験研究を進める必要がある。 私たちは、健康で文化的な生活を営むため、現在と将来の世代が共有する限りある環境を、将来に引き継ぐ責務を有しており、こうした状況の下では、特定放射性廃棄物の持込みは慎重に対処すべきであり、受け入れ難いことを宣言する。 付則 この条例は、公布の日から施行する (なお、公布の日は平成12年10月24日) 核廃棄物処理の研究や具体的対応などの問題を先送りしたまま原発を推進してきたツケが回ってきたということでしょう。廃棄物が埋設されれば地震などの災害が発生した時の不安もありますし、風評被害も心配されます。 故郷の自然を破壊しかねない最終処分場の調査設置には断固反対です。美しい自然を守り後世に伝えることが大切だと考えています。原発が廃止され再生可能エネルギーによる電力供給がなされることを強く願います。 寿都町では全国の自治体で初めて風力発電施設を設置。現在では全11基の風車が稼働しています。島牧村にも風力発電が6基あります。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ニュース] カテゴリの最新記事
|
|