怪談はお好きですか?のつづきです
前回途中で終わってしまい家で続きを書きますと言いながら忘れていました申し訳ありません詳しくは前の日記でさてさてどこまでお話ししたかのう?おうそうじゃったそうじゃった。では続きを語ってもよろしいかな(誰だよ)僕らは4人並んで門の前に向かいました。この首塚は正面入口から5~60mくらいの長い階段があり、階段脇には名前が刻まれた石碑がずらりと並んでいました。良く読めなかったのですが寄贈者の名前ではなかったように思います。当然ライトアップ等はされているはずも無く、街灯も弱々しく点いているだけで遠くの町灯りのおかげでなんとか視界を確保出来るような状況。「そういえばあの街灯、今は普通に点いてるなぁ」なんて思いながらもとりあえず階段を登って行く事に今まで行って来たような「観光地」然とした肝試しスポットとは違い、少し重たい空気に気づいたのかさっきまで結構はしゃいでいたAとBも口数が減ってきましたB「なんか・・ドキドキするね」ユ「うん」A「歌でも唄う?」B「やめとく」A「そう」C「・・・・」敷地の中は結構背の高い木が生えていたりして、場所によっては本当に真っ暗で目を開けていいるのか閉じているのか分からないような錯覚に陥りました。階段を上がりきると月明かりに照らされた少し広い所に出ました。多少高い位置にあるからか夏なのに少しひんやりとしたそこは、ほのかに明るくて小さな公園くらいの広さのでしたほんの少しでも明るくなってホッとしつつ周りの様子を確認してみました。左手の方に祠のような小さな建物があり、その右側に小さな枯山水がありました。枯山水の中央に2m位の大きな石碑があるくらいで他には特に何も無い場所でした。あとは木が生えていてくらいで特に変な所はありませんでした。A「あっち行ってみようぜ」Aが懐中電灯で照らしながら祠の方に向かって行こうとした時、「行っちゃダメ!!」Cがいきなり叫び声をあげたのです。ここに来てからほとんど喋らなかったCが急に叫び声をあげたので、凄くビックリしてBも「どうしたの?大丈夫?」とかなり不安げな声を出していました。ぼくもそばに寄ってみるとものすごい青白い顔をしたCの姿があり、明らかに異変を来している様子が見て取れました。腕には全体に鳥肌が立っていて顔を上げようとしないCの様子は見ているだけでもただ事ではない様子。「あっちには・・人が・・・たくさん・・いる・・だから行っちゃダメ・・」その言葉を聞いて皆絶句して身動きが取れなくなりました「と、と、取りあえず車に戻ろう」Aの提案で僕らは車に戻る事に。恐る恐る歩いて来た道を、今度は恐怖でうまく動かない体を急がせてやや駆け足気味でバタバタと戻ろうとして階段の所までやって来た所でCがへたり込んでしまいました。「ちょっ!Cちゃん!あと降りるだけだよ、頑張ろうよ」「だめ・・降りれない」「なんで?歩けないならおぶっていこうか?」「ちがう、し・・・・・い・・・」「えっ?」「下に・・いるの!」「いるってなにがっ!」「わかんないよそんなのっ!」いままで目指していた下に「いる」というCの言葉をきいて、もうどうすれば良いか分からなくなってしまい、全員そこを動けなくなってしまいました。入口はそこだけなので階段を使わないと戻れないんですもちろん道じゃないところからなら出れなくは無いですが、この状況ではそんな事出来る訳もありませんただ、怖いもの見たさから階段の下の方を覗き込んでみると横に並んでいる石碑のところに人の足が見えたのです。上の方は木と影に隠れてはっきりとは分かりませんでしたが、あれは確かに人の足だったとおもいます。足は裸足で少し汚れた感じでした。思わず小さく叫んで後ずさりしつつ「いる」ことをAとBの二人に告げると、二人には見えないらしく戸惑っていました。ただもう一度見ようという気はさらさらなかったので取りあえず皆身を寄せ合うようにして集まりました。Bは空気に耐えられなくなり泣き出してしまい言葉にならないような声を出していました。軽いパニックに陥りながらもただひたすら帰る事ばかり考えていましたかえらしてくださいかえらしてくださいかえらしてください念仏のように頭の中で唱えていましたそしたら突然Cが口を開きました「いま!いまなら、いまならだいじょうぶ!」「えっ?」「いいから早く!早く走って!」「Bッはしるぞっ!」「qうぇg!」Cに言われるがまま夢中で階段を駆け下りて、車に戻りました。もうそこからはあまり覚えていませんがとにかく夢中で帰り道に向かったと思います。ただ街灯が来た時よりも明るく灯っていたような気がした事だけは覚えています。町中に戻って来て明るい所に車を止めCの話を聞いてみる事にしました。どうやらCは霊感体質のようで金縛りとかにも良く合うらしいです。でも今まで行ったような「心霊スポット」ではそういう体験をした事が無いから、まぁ大丈夫だと思っていたとの事実際には首塚が近づいて来た頃からもうヤバい感じがしたらしいです。でもなかなか言い出せずにどうして良いか分からなかったとの事。ちなみに首塚で祠の方にいたのは侍ではなかったそうです。もう少し現代的らしいです。階段の下にいたのは女の人それほどの悪意は感じられなかった事。実は上にいた方はじわじわと階段に迫って来ていた事。そして明らかに上にいる物は害のある感じだった事。そんな話を聞きながら「今日はきっと眠れないね」といいながらみんなでファミレスでコーヒーを飲みながら夜を明かしました。はい、話はここで終わりです今はもう疎遠になってしまったので、あの時の友人達とはもうほとんど逢っていません。それでもたまに逢うと「あの時はほんとビビったよね~」と笑いながら話します。テレビや映画のように「襲われる」ような事は無かったので怪談としては出来の悪い話ですが、僕が体験した中ではかなり怖い部類でした。実際に僕が見た物は本当に足だったのか。今となってはうろ覚えですが、確かに見えたと思いますしかし、恐怖のあまりそう錯覚したのかもしれません。それでも僕は確かに「見た」んだと思います随分と長くなってしまいまして申し訳ないですもっとコンパクトな話だと思っていたらそうでもなかったです。しかも思い出しながらなので所々抜けてる感があります。あいつらがいたらもっとはっきり思い出すのになぁ。皆様の貴重な時間を割いて読んで頂いた事を感謝します。それではまたお会いしましょう。