昨日ご紹介した、88年に台湾で買った「中華民国地図」ですが、結構反響をいただきましたので、調子に乗って「北平」周辺の地図を拡大してみます。
ピンク色のところが1988年時点の中華民国の河北省。ちょっとピントがずれましたが上寄りのところに「北平」があります。中華民国の首都は南京ですので、「北平」は赤色になっていません。その代わり、河北省の省都「清苑」(今の保定のはず。現省都の石家荘ではないんですね)が赤くなっています。
上の緑色が「熱河省」。省都は今は避暑山荘などの観光地で有名な承徳です。熱河省の左のオレンジ色は察哈爾(チャハル)省だそうです。北京以北の旧満州の省はたぶん満州事変以前の地図と同じではないかと思います。今の遼寧省は「安東省」と「遼寧省」、今の吉林省は「吉林省」「遼北省」「松江省」「嫩江省」、今の黒龍江省は「黒龍江省」「合江省」などといった感じになっています。
今地図を見て気がついたのは、台湾政府が今も実効支配している金門島は、行政上は福建省ですが、この地図では「台湾省」と色が同じになっています。さらにマニアックですが、浙江省の沿岸にある「舟山群島」も「台湾省」と同じ色です。ここは1949年の内戦終了後もしばらくは台湾政府が統治していたと聞きますので、ここもまだ放棄していないという位置づけだったのでしょうか。
今更ながら勝手に歴史の勉強をさせてもらった気がしております。最後はだいぶマニア化してしまいました。。
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