引き続きマニアな言語ネタ。
アルファベットの「J」というのは言語ごとに発音にかなりバリエーションがあります。Jの代表格の単語、Japanは英語では「ジャパン」、Jの部分の発音記号では[dз]です。
フランス語ではJapon、「ジャポン」で、発音記号では英語と微妙に違って[з]です。英語の[dз]は「チャ(ch、[t∫])」の濁った音、フランス語の[з]は「シャ(sh、[∫])」が濁った音ですが、カタカナだと両方とも「ジャ」になってしまいます。あえて違いを書こうとすると「ヂャパン」「ジャポン」となります。
スペイン語で日本はJapon(oの上にアクセント記号が付きますが)と見た目はフランス語とほぼ同じですが発音は「ハポン」、Jの音は[h](英語のhよりは息の出が多いです)とハ行の音に近くなってしまいます。
ドイツ語で日本はJapanとスペルは英語と全くおなじですが、発音は「ヤーパン」となり、日本語のヤ行の音[y]になります。
などというように、メジャーな言語でもJの発音はそれぞれまちまちなので、英語圏以外の人の名前などを発音しようとすると結構難しいですね。中国語のピンインではJはこれらのどれとも違う音になりますが、人名などはそれぞれの言語の発音に引っ張られて発音されますので、例えば江沢民Jiang ZeminのJiang(一番近いカタカナは「チアン」)をアメリカ人が発音すると「ジャン」、スペイン人が発音すると「ヒャン」、ドイツ人が発音すると「ヤン」になったりするんでしょうね。前のペルーのフジモリ大統領は、Fujimoriなのでアメリカ人や日本人は普通に「フジモリ」と読むでしょうが、地元のペルーはスペイン語なので、「フヒモリ」と発音するのが正当のようでした。
これと同じようなスペルに「ch」がありますが、これも言語によって発音がさまざまです。私の本名にもこのスペルが含まれますが、英語圏の人でも「Chicago」などに引っ張られて「チ」とはなかなか読んでもらえません。フランス人だったら必ず「シ」、ドイツ人なら「ヒ」、イタリア人なら「キ」になってしまいます。例えばChiba(千葉)という名前の人なら、「シバ」「ヒバ」「キバ」となるわけです。
こんなスペルと発音の違いが昔から気になるマニアでした。。
ちなみに今日行った温泉はここ。前回のぼせて倒れそうになって以来久しぶりでした。岩盤浴もたっぷりやったので今日は体調良好です。ではまた。。
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