また言語ネタ。昨日は「日本」を各国語で少しご紹介しましたが、「中国」を各国語で言った場合のうんちくを少々。(一部Wikipediaで調べたのもあります)
英語では皆さんご存知のようにChina(チャイナ)。昨日の最後の方で「ch」のスペルは各国語で発音がさまざまなことを書きましたが、これに引っ張られて各国語で発音が変わってしまいます。「中華人民共和国」はPeople’s Republic of China。
フランス語ではChineと書いて「シン(ヌ)」。「中華人民共和国」はLa Republique populaire de Chine(ラ・レピュブリック・ポピュレール・ド・シン)となります。日本語でかつて使った「シナ」はこういうのと同じですので、中国さまは日本に文句を言うなら他の国にも言えという話になるわけです。
ドイツ語ではChinaと書いて「ヒナ」。「中華人民共和国」はVolksrepublik China(フォルクスレプブリック・ヒナ)だそうです。
スペイン語ではChinaと書いて「チナ」。「中華人民共和国」はRepublica Popular China(レプブリカ・ポプラール・チナ)。
イタリア語ではCinaと書いて「チナ」。「中華人民共和国」はRepubblica Popolare Cinese(レプッブリカ・ポポラーレ・チネーゼ)。
ロシア語では全く毛色が変わってКитайと書いて「キタイ」。昔、世界史に出てくる「西遼」が「カラキタイ」と呼ばれたことから来ています。漢族でない人を示す言葉が誤って伝えられた感じで面白いです。「中華人民共和国」はКитайская Народная Pеспублика(キタイスカヤ・ナロードナヤ・リスプーブリカ)。
東アジアの漢字文化圏では基本的に「中国」という漢字のそれぞれの言語での発音になります。日本は「ちゅうごく」ですが、韓国は「チュングッ(Chungguk)」というように発音が似ています。広東語の「チュンクウォッ(ChungKwok)」とほとんど同じです。台湾語(福建語)ではTiongkokというはずですが、面白いのはこれが南の方に伝わって、漢字圏でないインドネシアでもTiongkokという発音になっています。ちなみに「中華人民共和国」をインドネシア語ではRepublik Rakyat Tiongkok(レプブリッ・ラキャッ・ティオンコッ)というそうです。
そんなことで段々深みにはまりそうなので、とりあえずこのへんで。。
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