最近はあまり変化のない日が続いているので、ちょっと昔話を。
外国のことに小さなころから関心があった私ですが、生まれて初めて外国人と話をしたのはいつだったか思い出してみると、今からたぶん31年前、中学一年生のときです。考えてみると意外と衝撃的な話なのかもしれません。
私の通っていた中学は区立のごくごく普通のところでした。確か中一の秋ごろ、転校生が隣のクラス(1学年4クラスでした)に来ました。彼の名は鄭殿中(少し漢字を変えていますが音読みは同じ)。台湾から来た男でした。音読みすると「ていでんちゅう」なので、これは面白いと思ったことを覚えています。すぐ近くに中国人(その頃は中国と台湾の区別なんかはわかりませんでした)が来た、ということで興味津々でしたが、何かのときに彼と直接話をする機会を得ました。たぶん体育の授業のようなタイミングだったかもしれません。日本に来たばかりの彼はほとんど日本語は話せませんでしたが、何とか私の名前をどのように中国語で発音するのか聞くことができ、生の中国語をそこで初めて接したわけです。その後中国語を習おうと思ったきっかけのひとつのようにも思います。
殿中くんには、ひとつ上の学年に双子の兄さんもいました。上のほうの名前は「冠中」、もう一人は「亜中」。今考えれば、中国語で一番は「冠軍」、二番目は「亜軍」といいますので、意外と単純な名前の付け方をしていたんですね。
しかし、鄭三兄弟は、その後一年後くらいに、その中学を去っていきました。彼らは親の移民にくっついて、南米パラグアイに行ってしまいました。去り際にはだいぶ日本語もうまくなっていた殿中くんとは、別れの言葉を交わした記憶があります。
彼らが日本を去ったのは1977年、どのような事情でこのようになったのか、今は全く知る由もありませんが、今はどうしているのか少し気になったりします。
そんな昔話でした。。
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