今日スモーカー部屋で話したネタからひとつ。だいぶ前に書いた内容とかぶっているような気もしますが、もうじじいなのでお許しください。
私は小学校3年のとき、半年の間に東京南部の世田谷区→大田区から今住んでいる板橋区に引っ越しました。子供心にカルチャーショックを受けたのは、遊ぶでグループを二つに分けるときに、同じ東京都内でも全然やり方が違うことです。世田谷区や大田区では「グーパー」でグループ分けしていましたが、板橋区では「グーチー」。
板橋区に来てすぐ、そのような機会に遭遇すると、そういうルールは知らないので「パー」を出してしまい、周りから白い目で見られることしばしばでした。東京のどのあたりが「グーチー」「グーパー」の境目になるんでしょうね。もう30年以上前の話ですから、今は「チーパー」もあったりして。板橋区で最初に住んだところは、土着の人たちが多いところだったので、結構閉鎖的でした。私の風貌にも問題はありましたが、最初はまるで外国人のような扱いをされたことも今となってはいい思い出ですが、当時はすごく神経を使いました。
じゃんけん関係では、「おおいがち」というのもあって、これは「多いほうが勝ち」という意味なのですが、この場合はグーとパーを使って二つのグループに分ける、というか、のけ者を決めるときにやっていたような気がします(確か鬼を決めるときとか)。これは大田区方面ではまったくそういうものはなかったのですが、板橋区ではありました。今思えばこれは閉鎖的社会の特徴だったかもしれません。
今になって思うと、大田区の住んでいたところは、大企業の社宅もあり、子供の入れ替えも激しく、いろいろな文化を許容できる側面があったことに対して、土着の商店街関係者の子供の多かった板橋区では対照的だったのかもしれません。
今住んでいる板橋区の某所は、かつて新興住宅地だったので、もしかすると「グーチー」でなく「グーパー」をやっているかもしれません。こういう何気ない子供の遊びの文化も突き詰めていくと面白いかもしれません。。