ふと思いついた言語マニアネタ。
最近の米国の金融危機のニュースでは、「金融安定化法案」というのが議会で可決され、その大元であるサブプライムローンの貸し手である米国の政府系住宅金融機関への税金の注入が決まりましたが、そこで出てくるこの金融機関の名前、「ファニー・メイ」と「フレディ・マック」が少し気になっていました。
政府系金融機関なのに、変な人の名前のような名称がついているのはどうしてだ、と思ってWikipediaなどで調べてみました。
「ファニー・メイ(Fannie Mae)」というのは「連邦住宅抵当公庫(Federal National Mortgage Association)」で略称でいえばFNMA。一方、「フレディ・マック(Freddie Mac)」のほうは、「連邦住宅金融抵当公庫(Federal Home Loan Mortgage Corporation)」で略称はFHLMC。「ファニー・メイ」も「フレディ・マック」も愛称のようなのですが、なんでこんな言い方をするんでしょうね。
FNMAを早口で読むとなんとなく「ファニー・メイ」に聞こえるような気もします。「フレディ・マック」のほうは、正式名称を適当に飛ばして読むとそんなふうに聞こえるようにも思います。それでこうなったのでしょうか。もしくはもともとファニー・メイ氏やフレディ・マック氏が作った民間の金融機関が国に買収されて、後付けでそれに近い略称を当てはめたのでしょうか。ちょっとナゾです。「ファニー・メイ」などというといかにも焦げ付きを起こしそうないいかげんな高利貸しのようにも聞こえますが。。
ちなみに、同じような政府金融機関で、さらに「ジニー・メイ(Ginnie Mae)」というのがあることもわかりました。これは「連邦政府抵当金庫(Government National Mortgage Association(GNMA)」という正式名称ですが、GNMAを早口でいうと「ジニー・メイ」に空耳っぽいですが聞こえるような気もします。
意外とこの分野も奥が深そうです。。
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