昨日の続き、北京南駅から今度は天津へ戻ります。90年代後半北京に駐在していた時も数回天津に行く機会はありましたが、行くには陸路で自動車が普通でした。150kmという中途半端な距離なので飛行機は当然なく、車でも2時間はかかっていたので、近い割には印象の薄い大都市でした。しかし、この高速鉄道が開通したあとは、わずか30分。もちろん、北京南駅から北京市内の目的地までのほうが長くかかったりするわけですが、今回のように北京での打合せのために天津から簡単に通勤電車感覚で日帰りができるようになるとは思ってもいませんでした。隔世の感です。。
さて、こちらが北京南駅の構内。空港ターミナル並のばかでかさ。前に上海~杭州間でも在来線軌道を走る「動車組」に乗った写真を紹介したこともありますが、その出発地・上海南駅も巨大でした。
各ホームに入るにはもう一度この改札を通ります。
これは北京南駅全体が描かれたパネル。
この駅はほとんど天津行きの高速鉄道ばかりなので、人が少なくてすごしやすかったです。
駅構内にあった公衆マルチメディア電話。タッチパネル式です。電話以外にもいろいろできたかと。
こちらは天津への切符。帰りは一等車をおさえておきました。東京~小田原くらいの新幹線のグリーン車が1000円くらいなわけで、かなりお徳感があります。
北京南駅のホーム。夕方ではありますが、ちと暗いっす。
再び天津まであっという間に戻って来ました。
翌朝ホテルから見下ろすと天津駅がよく見えました。
日本に戻る日の午前中は、天津の海岸沿いの開発区にある展示場へケータイ関係の展示会を取材に行きました。天津市内から東へ45kmくらい離れていますが、「濱海軽軌(ライトレール)」という電車が市内から出ています。ただ、市内側はまだ天津駅までつながっておらず、上の写真の中山門駅まで行かないといけないので、ちょっと不便。
こんな感じで朝9時ごろということもあり混雑していましたが、乗ってみると普通に座れました。電車に直角に並ばないから混んでみえるだけなんですかね。
ライトレールの切符。45分くらい乗ってわずか6元。安いです。
「ライトレール」というと、環境にやさしい路面電車の現代版になりますが、実際には東京で走っている通勤電車と全然変わりませんね。車体は東京でいえば大江戸線や銀座線の大きさだったでしょうか。軌道は標準軌。
天津開発区は、もともと天津港があるタンクーというところを中心に作られ、英語ではTEDA、中国語ではその音訳の「泰達」と行ったりしますが、最近はその地域がどんどん広がり、このあたりの行政組織も「濱海新区」という名前に代わりました。天津は温家宝さんの出身地ということもあり、中国北方の物流や製造の大規模集積地になりつつあります。
こちらは「天津展覧中心」という大型エキビッションセンター。
こちらはライトレールの会展中心駅。
中国でもこんなスマートフォンが流行っています。
中国では有名なスマートフォンメーカ、「酷派(Coolpad)」のおねえさんたち。
こういう電子ブックリーダーも出ています。
タツタという日本の会社でしょうか。ケータイ向けに電磁波遮断膜というのを作っているようです。
すべての予定を消化し、再び天津から高速鉄道に乗り北京経由で飛行機に乗ります。最近の中国の交通の発達を身にしみて感じた数日間でございました。。