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カテゴリ:健康
今回の私の病名は「境界悪性卵巣腫瘍」となります。 それに伴い、腸閉塞になったりもしましたが、 20数年前になった「子宮体癌」の再発では無く 全く別に新しく発生したものです。 悪性腫瘍と判定されれば、いわゆる「卵巣癌」になりますが 私の場合、悪性と良性の中間になるものでした。 これが、もう少し早い時期に発見できていれば もう少しリスクも少なかったのでしょうけれど、 私の場合は、卵巣内にムチンという粘液が溜まり 大きく成長してしまった為、 大腸や小腸にも癒着していました。 一回目に婦人科での手術で、 粘液が溜まった部分だけを摘出することができたのですが 他の臓器と癒着した部分が大きく再手術となり その期間にも残った腫瘍がご成長という事態。 卵巣がんは、抗がん剤や放射線治療の成績も悪く 進行レベルによっては5年生存率も 他のがんに比べるとかなり低いのが現状だそうです。 なので、先生方からは、成績の悪いうえに つらい抗がん剤や放射線の治療をするよりも 患部をできるだけ全て切除したいと言われました。 但し、癒着の度合いによっては 小腸をかなり切除することになったり 大腸の切除の場所によっては繋げなくなると。 その場合は、人工弁を装着することとなったり 一生、人工栄養を投与して生きることになる場合もあるとも。 私としては、そんなリスクを背負って生きるくらいなら ここらで死んでもいいのになぁと思ったのですけれど 手術をして下さる先生達のことを考えるとそうも行かず 信頼してお任せするしか無いかと腹をくくりました。 おかげ様で、大きな障害を背負うことも無く こうして無事に退院することができています。 それでも、 やはり再発の不安はつきものです。 今回の一度目の手術の際に ムチン粘液が体内にこぼれてしまったようで 悪性細胞が散っていた場合はリスクも高くなります。 でも、子宮癌の時も、 半月で抗がん剤治療を中止してしまったのに、 ここまで生き延びたし、 もういいかなぁとも思ったり。 その時から、明日は無いかもしれないと 私なりに、日々完結で生きて来ました。 なので、他の方々とは優先順位が違ったり 価値観にも多少のズレがあるもので、 変わり者になっちゃってるかもしれませんが…(^^; にしても、ある程度の人生設計は必要なので 先日の水曜日に診察があったので 思い切って先生に聞いてみました。 私:「卵巣がんって、治療成績って良く無いですよね?」 先生:「よく無いですねぇ。」 私:「5年、10年生存率はかなり低いですけど… 9:1で駄目じゃないですか? 私も余命5年くらいって思ってていいですか?」 先生:「いや、思わなくていいですよ。 取れるところは全部とっちゃえましたからねぇ。 反対と思ってていいんじゃないですか?」 どうやら、またもや悪運が強かったらしく 今回の危機も乗り切っちゃったようです。 手術後の3日間は、本当に苦しくて辛くて 「もう生きれなくていいから、早く楽にして!」と 本気で神に祈ったけれど… また、もう暫く生きれるようです。 でも、何度もこういう目に合っていると 人はいつか死ぬし、生きてると死ぬ前また こういう、痛い、つらい目に合うのかと思うと あんまり喜べなかったりもします、 とにかく、今回の入院と手術はホント辛かった。 腸閉塞の痛みは、 今まで味わった痛みの中で一番痛かったし、 手術後に体中に11本も管が繋がってた日々は 拷問のように苦しかったし、 30日の絶飲食、50日の絶食、 その後の食べることへの恐怖、 さらに、消化することの困難さと違和感は 今も続いてます。 入院している最中、 なぜ、私は何度もこんな目に合わなければならないのか? 病を経験してない人達より悪い所業はしてないつもりだし、 そろそろ楽にして欲しいと、何度も思いました。 今でも、生と死のどちらを選択するかを問われたら 苦しまずに逝けるなら、死を選択しても良いくらいです。 それでも、やっぱり生きている以上は 生きるしかないんですよね。 そして、生きるからにはそれなりに 自分らしく生きたいと思ったりします。 私は落ち込むことはあっても 基本、クヨクヨはしません。 明日は無いかも?という意識が強いので 他人に対しての関心も低かったりします。 それでも、一期一会は大切にしたい。 なので、出会えた人には全力で 誠心誠意でお付き合いしたいとも思ってます。 でも、いつも悩むのは 1日24時間、一年365日の中で 私と言う人間が、誠意を尽くして付き合える人間は いったい何人までなんだろうか?と。 信条としては 「寄る者は拒まず、去る者は追わず」なんですが 歳をとる毎に、自分の力量不足を感じます。 なので、最近は、友達や知り合いを 増やすことに恐怖があったりします。 今回も入院中に、お知り合いになった方々に メールアドレスを聞かれたのですが 全ての方にお答えすることはできませんでした。 入院中の精神状態では、先が読めずでしたし、 私の力量不足で申し訳ないのですが…。 クヨクヨはしないのですが、 考えすぎちゃうのが 私の悪いところなんでしょうね。 でも、基本志向は楽天的です。 「病は気から」というように たぶん、最終的には楽天的になれることで この危機的な病状も乗り切れてしまったのかもです。 これからの時代、多くの方が死ぬまでの間に 癌を経験されるようになるかもしれません。 でも、以前と違って「癌=死」ではありません。 子宮癌になった頃は、ガン告知はメジャーでは無く 私も母を脅して白状させました(笑) でも、今は本人へのガン告知が普通であり それだけ癌治療も進歩し、治癒率が高くなったからです。 何よりも大切なのは、早期発見、早期治療ですが 次に大切なのは、患者本人の精神力のように思います。 気持ちで病に負けてしまうと、そこでアウト。 そして、良い縁を引き寄せる力も 本人の精神力なのかもです。 私は、本当に申し訳ないくらい 良い縁に恵まれています。 多くの人が経験しないような痛い思いや 辛い病を経験させられていますが、 その分、良縁に恵まれたのでプラスマイナス0かな? でも、その経験を糧にして、 自分に反映させられるかどうかは私次第ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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