軽井沢の休日 =災難編=
一日目は、のんびりと出掛けて、まったりとした夜を過ごしましたが朝はワンズに起こされて、結構早くに目が覚めました。それでも、飼主ふたりはダラダラとお布団にしがみついていると・・・お隣の別荘の住人さんが到着したらしく、シェリーちゃんのセキュリティーモードのスイッチが作動。とりあえず、起きてワンズをお外に出してトイレタイム。お庭があると、ワンズだけ用足しに出せるのがいいですね。一度お外に出たワンズのためにシーツを敷いて、そこで朝食とおやつタイム。私たちも昨日ハルニレテラスのパン屋さんで買ったパンとコーヒーで食事を済ませて、別荘の下に流れている川へお散歩へ繰り出しました。子供の頃からこの川で遊んでいるmicchiさんの案内で今回は上流まで登って別荘に続く道に出る予定です。山と川を見ると、いつものおっとり性格からワイルド犬に変わるシェリーちゃんとその反対に、水と段差が苦手なミルキーの対照的なコリー姉妹。流れは早いけれど、わりと浅い川を皆に遅れないようにと必死で付いて行くミルキー。筋力アップと、ビビリ克服の特訓かぁ?という感じです。おっ、カモシカ発見?と思ったらシェリーちゃん。山から流れて来る川なので、水は冷たいけれどとっても澄んでいて奇麗な川です。深さも膝下くらいまでの浅めの川なので、私達は長靴を履いて足場を選びながら進みました。水の嫌いなミルキーは、極力水を避けながらも、皆の後を追います。先週も同じルートで家族で歩いたというシェリーちゃんは、本当に軽やかにカモシカそのもので飛ぶように進んでいます。ここのままなら、とっても楽しい軽いトレッキング状態だったのですが・・・ここから私達に悲劇が・・・!!シェリーちゃんが立っている下辺りの川沿いの道を通り過ぎた時に私の首筋に突然痛みが・・・!!そうハチに刺されたのです!今年の長野は7月に入っても長雨が続いたとかで、ハチが多いと聞いてましたがまさか、こんなところで刺されるとは?しかも、ハチの巣なんて何処にも見当たりません。でも、きっと見えないところに巣があって、それを刺激してしまったようなのです。へっぴり腰のミルキーが心配なので、私が一番後ろを歩いてたのですが、きっと、ハチたちを殺気立たせてしまい、最後の私が襲われたのでしょう。先に行ったみんなに聞えるように「痛い!ハチ!ハチ!」と叫んでから、被害者が増えぬように、皆とは反対方向の下流に走って逃げました。ちょうど、上の写真の小さな滝の上辺りまで逃げて来たところでまだ私を追いかけた来ているハチを振り払おうとした時になんと!みんなと先に歩いて行ったはずのミルキーが戻って来てしまたのです。しかも、ハチの巣があるらしき所で、ハチに襲撃されて転がるようにもがきながら、ヒンヒン鳴いていました。こうなったら、私のアドレナリンは全開になっちゃいます!自分の周りのハチなど気にせず、ミルキーを必死で呼び寄せ、ミルキーも怯えたままながらも、私の元へ駆け寄って来てくれました。その頭には、両耳の周りに5,6匹ずつのハチが・・・口の周りにも数匹き、体中には十数匹のハチが集っていました。そのハチを手で払ってみましたが、生きているハチは再び戻って来てしまいます。とっさに、ミルキーの耳に集っているハチを素手で掴んで、川の水に沈めとりあえず見える限りのミルキーに付いているハチを全て駆除しました。もちろん、その間に私はハチに刺され放題。一番痛かったりのは、左目の瞼の上と下と、頭を刺された時でしたがそれ以外は、もう夢中でわけがわかりませんでした。「とにかく、この場から離れないと」と、思いほぼハチを駆除したミルキーをお姫様抱っこして、川の中を走って下りました。つい最近まで腰痛で、まともに歩けなかった私なのに・・・火事場の馬鹿力って凄いですねぇ(--;)micchiさんに後で「まりんさんターミネーターみたいだった!」と言われちゃいました。そういえば、私の頭の中でもBGMが聞えていたかも?(笑)別荘の真下に来ると、上流から別荘に駆け戻ったmicchiさんが殺虫スプレーを手に駆けつけてくれました。とりあえず、ミルキーの体についているハチをチェックしてまだ毛の中に隠れているハチを私が手で引き離し、micchiさんが殺虫剤の噴霧を繰り返し、ミルキーのハチを撃退。その後に、私の服の中に入っていた蜂を退治するのに私が服を脱ぎ残りのハチを退治して、ハチとの闘いは終結しました。まだ残っていたハチにノアール君も耳を刺されてしまい負傷者1名と2匹・・・・。私達を襲って来たハチは、地元の方に寄ると「地蜂」というのだそうです。地面に巣を作るので「地蜂」だそうで、どおりで巣が見えなかったはずです。学名で「クロスズメバチ」とも言うとのことなのですが、大きさはミツバチより少し大きいくらいで、白黒の縞模様をしています。刺されると痛みは大きいけれど、毒性はさほど強くなく、攻撃性も強くない蜂なのだそうです。調べて見ると、巣を攻撃し無いと攻撃して来ないともあるのでどうやら、私が地雷を踏んでしまったのかも?です。でも、このクロスズメバチは、別名「へぼ」とも呼ばれていて愛好家がいる蜂なのだそうです。ハチの子と言われてる佃煮になっているのもこのハチの幼虫みたいです。こんな「全国地蜂連合会」サイトも有りました。さらに、この地蜂の巣を探して持ち帰って飼う方もいるとか・・・地蜂の巣コンテストなんてのもあるくらいですから、ミツバチくらいのレベルの蜂なんでしょうね。とはいえ・・・私は頭2箇所、顔2箇所、首3箇所、両腕と右足に数箇所ずつ・・・と、全身20箇所以上も刺されていました。刺された当初は、針がそのまま刺さってるからなのか、注射針で刺された時のような痛みが持続している感じでした。ミルキーは、鼻先と尻尾を刺されたようなのですが、体に付いていたハチたちは生きていたので(ハチは刺すと針が折れて死ぬそうなので)体の方は刺されていないので無いかと思います。クロスズメバチの針は一度刺しても折れないそうです。( ̄□ ̄;)!!不幸にも、只今スッテンテンのおハゲ期真っ只中なのですがそれでも毛の中に絡まって埋もれていたハチが何匹かもがいていました。もしかしたら、ノミダニ避けのフォートレオンを付けているおかげ?それでも、ショックが大きかったようで、シュンとしてしまったミルキー。ハチに刺されて一番怖いのは、ハチ毒アレルギー症状いわゆるアナフィラキシーです。私は子供の頃にミツバチに全身を刺された経験が有り、さほど大事に至らなかった記憶があるので、心配は無いかと思いましたが犬達の方が心配でした。アナフィラキシーがあらわれるのは、通常は刺された15分以内だとのことです。つまり、ハチ毒アレルギーだった場合は迷うことなく、すぐにでも処置しなければなりません。でも、ちょっとしたパニック状態の私とmicchiさんは、ふたりして手分けして、携帯で電話しまくって地元の獣医さんを探したり、対処法を聞いたりしたので(けいこさんご迷惑おかけしました。m(__)m)そんな時間はあっという間に経過しておりまして・・・おやつを見せると、ノアール君もミルキーも欲しそうな顔で見上げそれを与えると、しかりと食べて食欲もあるようなので、ひと安心。私も犬達も、どうやらハチ毒アレルギー症状は出ないようなのでとりあえずは大丈夫ということになりました。この写真を見る限りでは、ちょっと心配に見えますけれどね。でも、後で考えてみると、ハチに襲われてパニックだったミルキーが良く私の元に戻って来てくれたと思いました。犬の場合、驚いたり、あまりにも恐怖を感じたりするとパニックになって飼主のいる方向とは違う方へ逃げてしまうことが有ります。今回の場合も、ハチから逃げたい一心で山の中に逃げ込まず私の元へ逃げて来てくれた事に、私達の絆を感じました。だからこそ、私も無我夢中でハチを素手で掴んだりできたんですよね。災難ではありましたが、私達にとっては良い経験だったかも?文字数制限の関係で続く・・・。ブログランキングに参加中です♪宜しければ、ポチっと1クリックお願いします。m(__)m↓