生きづらさについて考える 第一回 (学校へ行きたくない)
長年、子供たちに勉強を教えてきて感じるのは、今の学校制度に対しての子供たちの違和感です。不登校数は増加の一途をたどっており、ついに30万人に達したとされています。文部科学省の2022年の発表しによれば、小学校では約60人に1人、中学校では約17人に1人が不登校になっているそうです。不登校と聞くと、「いじめ」が真っ先に連想されますが、それは、不登校原因のわずか0.3%に過ぎないのです。では、その他の大きな要因はなんなのでしょうか?決して、能力が無いわけでも、性格が悪いわけでも無いのに、むしろ、十分な理解力があり、優れたものを持っています。また、素直な性格な者ほど学校へ行きたくないと、クラスに居ることが辛いと感じてしまいがちです。そんなお子さんの多くは、人の悪意に敏感で、傷つきやすいハートの持ち主だとか感じます。そもそも、一軍、二軍、三軍・・・というクラス内ヒェラルキー、「隠キャだ」「陽キャラ」と言う言葉が当たり前に使用される昨今。明らかに差別以外の何ものでも無いですよね?SDGsや、多様性が叫ばれているこの時代ですが、子供たちの世界の方は、まだまだシビアです。社会で生きていく中で、生きづらさを感じる原因として、ジェンダーレス、身体的障害、人種差別等tec…目に触れやすい多くの問題があります。しかし、今回は、他者には目につきにくく、精神的に生きづらさを感じやすい「発達障害」という問題について5回に分けて、取り上げていきたいと思います。次回、『生きづらさについて考える』 第二回 (脳機能の発達の偏り)につづく。