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2004.06.23
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カテゴリ:読書
小泉今日子主演でドラマ化もされた話題作、
「センセイの鞄」の著者。
ほかにも、「神様」などかなり独特な、
短編著書多数。
私のイメージでは、彼女の言葉の操り方は
女版「村上春樹」といった感じ。

短編ではそこまで惹かれなかったけど、
「センセイの鞄」で初の長編を読んで、
その暖かさに魅了された著者の最新作。
発売間もなく買ったくせに、
なかなか時間が取れず、やっと読み終わったんだけど、
やっぱこの人ってば凄いわ、と実感。

いわゆる連作短編的な本書で、
タイトル通り、様々な「ニシノユキヒコ」が
出てくるんだけど、
「ニシノユキヒコの」というよりは、
「ニシノユキヒコと関わった女の」話という感じ。

恋愛モノというと、
唯川恵やら、
山本文緒やら、
江国香織やら、
また、最近では売れに売れてる、
石田衣良なんかの作品あたりが
本屋で多くのスペースを占めておりますが。

勿論、彼等は売れてるだけあって、
読ませる作品も沢山あるのですが。

「ニシノユキヒコの恋と冒険」には
読了後、「おお」と唸れるプラスアルファがあるのデス。

さくっと読めるたわいもない話ばかりなので、
普段この手のものを手にしない人、
特に男性なんぞに是非とも手にして欲しい、
これこそ「珠玉の」なんて表現がふさわしい一冊なんじゃないかと。
また、男には一生もちあわせることのできない
「おんなごころ」とやらがちょっぴりわかる一冊でもありますね、きっと。

MACY GRAYなんぞ聴きながら、
天気のいい休日に、
ちょっと高級な紅茶でも啜りながら、
まったりとまったりと、
読んで欲しい一冊。





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Last updated  2004.07.26 05:53:02
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