カテゴリ:読書
:1レース数分にして利息5割―分5と呼ばれる
:暴利の競馬金融を営む世羅。 :親友の若瀬と共に、九州から闇金融の頂点を目指し :東京に進出して来た彼は、情け容赦のない追い込みで :同業者からも怖れられていた。 :普段はギャンブル狂ばかりの顧客の中に、 :ある時現われたのが、堅物の銀行マン・赤星だった。 :行内の融資を担保に200万貸してほしいという。 :だが、その陰には融資強奪の計画があり、 :絵図を描いていた男こそ、盟友の若瀬だった。 :彼は風俗金融と呼ばれる風俗嬢専門の闇金融を経営し、 :客のキャバクラ嬢に入れ込んでいる赤星の情報を :嗅ぎつけ、退職金もろとも :剥ぎ取ろうとしていたのだ…。 :カネとプライドをめぐり、運命の歯車が :軋み音をたてはじめた時、 :“炎と氷”二人の凄絶な闘いが幕を開けた! :鬼才・新堂冬樹が満を持して贈る :超絶のエンターテインメント。 相変わらず彼の作品は面白い。そして下品である。 下品な主人公を描かせたら、 右に出るものはいないと断言できるくらい。 そんな著者だからこそ、 本作のように下品な金融屋を主人公にした話は、 かなりすっぽり嵌る。 これなら普段読書をしない人でも、 飽きずに読みきれるだろうこと必至。 炎と氷の対照的なキャラもよく描けているし、 クライマックスは若干子供っぽさを感じないでもないが、 ラストはお見事。 クライマックスの時点で残り数ページしかない点に 不安を抱き、また中だるみも感じていたが 著者の得意とするラストに納得。 故に、読了直後は「満足感」が大きかった。 でも、後で思い直すと、 新堂作品にしては中味が薄いというか、 厚さ@文字数のわりに半端だったエピソードも多く、 少し焦点が絞りきれていない感じもしたかなぁ。 とは言え、新堂作品をまだ読んだことがない 人ならば確実に楽しめるだとうと思うのでオススメ。 もうちょっと分厚くても面白いのならいい、 って人には「カリスマ」を勧めます。 これ今まで何人にも勧めたけど、 面白くなかったって人いないから、 是非読んでみて♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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