カテゴリ:読書
直木賞受賞後、軽めの短編ばかりの石田氏。
しかも、出す度に、レベルが下がってるというか、 深みが足りなくなっているような気もする。 「LAST」>「1ポンドの悲しみ」>「約束」 といった具合に。 この人の作品は外れがないから、と、 ハードカバーで出るたび購入しているファンに とってはちょっと痛い。 とりあえず、久々の長編「ブルータワー」は、 期待を裏切らないで欲しいものだ。 表題作を筆頭に哀しい作品ばかりの短編集。 哀しいけれど、清々しい。 哀しいはずなのに、かわいそうな人なはずなのに、 芯にある強さは、 何かに負けそうな時や弱っている時、 「がんばらなきゃ」という気にさせる、 全体的に応援歌的な作品だ。 だから読むことで感じるものはそれなりにあるはず。 でも、悪いけど、他の作品を知ってるだけに やっぱり薄っぺらさも否定できない。 なんていうか片手間に書いたとしか思えないような。 彼ならもっと丁寧に書けばもっといいものが 描けたはずだろうにと思うと残念だし、ちょっと憤慨。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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