カテゴリ:読書
=映画化決定=
「ページを操る手と心拍数がとてつもなく速くなる。 しかもこの作品が処女作だなんて! 作品の出来とその事実に2度衝撃を受けた。」 ―全世界注目の大ベストセラー― こんなことが帯に書いてあって、 書店に平積みになってて、 舞台は東京なんて言ったら、 面白くないわけはないって思わない? しかも最近ビレッジブックスはずれなかったし。 ところが、ページを操る手は、 速くなるどころか、遅くなる一方だし、 衝撃を受けるような出来なんかじゃなかった。 ・・・つまり、大はずれ。 帯につられて勢いあまって、2作目も買っちゃったのに、 もう読みたくない、どうしようって感じ。 これって本当は洋書じゃなくて、 日本人が書いてるんじゃないの?と思うくらい、 東京の描写はリアルだった。 六本木アルフィーなど、実際に知っていて、 行ったことのある店のことが事細かに書かれていると、 興味深く読めるものだ。 が、描写がくどいのと、おたくじみてることが、 読み進む度に嫌悪感を募らせるのだ。 戦時中のこと、尾行の避け方・・・など、 本当にしつこいくらいで、 よく言えば著者の性格が伺えるほどなのだけど、 それが私には災いして、 「ああ、この著者、私絶対嫌いなタイプだな」 と思ってしまってからは、 主人公が何を言っても、うざいと思ってしまってダメだった。 自己啓示欲が強くて、身勝手な男。 こういう人って、小金持ちに沢山いるしね。 最後の最後までキザなのもいけすかない。 で、よく見たら、帯のコメントは、 作家や書評家ではなく、書店員。 これはもしや騙された? と思って、アマゾンに見に行ったら、 レビューア15人で最低3つ星、 14人が4つ星以上ってどういうこと? 殺し屋のオタク論が嫌いじゃなくて、 主人公に感情移入できれば、面白いと感じるのかなぁ? 私のイメージでは、 森村誠一と作風が近い感じ。 もっと能書き増やして、 キザにしたら、こんなんできちゃいました、みたいな。 だから、森村誠一の作風が好きなら いけるかもしれない。 というわけで、アンチ:バリー・アイスラーな方いません? 酷評してる人いなすぎて、ちょっと寂しいかも。 :内容: 山手線の車内で男は突然くずおれ、絶命した。 それを見届けて、ジョン・レインは電車を降りた--作戦終了。 日米ハーフの男レインは、東京で幾度も政治がらみの 暗殺を手がけてきた敏腕の殺し屋だった。 ある夜、彼は美貌のピアニストみどりと出会い、心奪われる。 意外にも、彼女はレインが山手線で殺した男の娘だった。 しかし、やがてレインが依頼されたのはみどりの暗殺。 彼女を救う唯一の手段は、 政界に潜む依頼主の謀略をレイン自ら暴くことだった! 東京の夜に謎と裏切りが輻輳し、愛と悲しみがたゆたう- -全世界が注目する究極のハード・サスペンス! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.24 16:00:26
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