カテゴリ:読書
直木賞受賞作「凍える牙」の女刑事音道貴子短編シリーズ第2弾。
ミステリーとしての尺度で見たら、 オチのないものなど、 納得いかないものもあるが、 心模様は非常に秀悦に描かれている。 警察小説の、女性ならではの視点から描いた裏側を 読みたければお勧め。 警察として、捜査にあたらなければならない前に、 彼女もまた一人の人間であり、女性で、 そんな彼女の一個人の気持ちに焦点を当てた短編集。 特に、子供の殺人、虐待に関する話と、 大男のエピソードがとても心に響いた。 短編でここまで心に響く作品を描けるのは凄いと思う。 できたら、シリーズを読んでいた方が面白いけど、 そうじゃなくてもきっと心に響くと思うので、 書店で見かけたら、是非立ち読みしてみてください。 きっと購入してしまうこと請け合いですヨ。 もし、立ち読みをするなら、「山背吹く」「聖夜まで」 あたりがオススメ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.07 19:24:30
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