カテゴリ:読書
超話題作で興味はあったけど、
1800円×2ってのが気に食わないから敬遠してた。 これだけ売れてれば、少し経てば、ブックオフに100円で並びそうだし、 文庫化も早そうだから、文庫待ちでもいいかなーと。 でもハンゲーム内の読書サークルの読書会の課題作の一冊に決まったので、 いい機会だし、と読むことにしたのだった。 本作が、海外で売れたのは、頷ける。 少し前にメル・ギブソン監督で話題になった「パッション」が 売れたのと同じようなものだろう。 そんなわけで、やたら講釈めいた本作は、 キリストや、その謎に迫る部分で興味がある人には、 オススメの一冊かもしれない。 が、あまりキリストに興味がなければ、 ミステリーとしてのレベルもそんなに高いと思えないし、 全く面白くない一冊になるかもしれない。 いちおう、ミステリーなので、ネタバレしちゃうと面白くないだろうから、 あまり詳しくは書けないけれど、 犯人の設定とか・・・・まあとにかくミステリとしての部分は、 性急だし、稚拙とも思ってしまうほどだった。 私はミステリ好きだけど、 犯人当てをそんなに重視しているわけじゃないので、 まだ許容範囲だったけど、そんな私でも、 「ちょっと無理がない?」と思ったくらいだし、 たしかに「なるほどな」と頷けたり、 「うまくつながってるな」と思える部分もあるんだけど、 尻すぼみな終わり方とか、全体的な部分で、著者の筆力レベルが、 他の著名なミステリー作家と比べるとどうしても 「まだまだ」と思ってしまった。 文庫なら★3くらいの平均点を与えてもいいけど、 3600円の価値を思えば★2ってとこかな。 よくもわるくもなく、な一冊という感じ。 それでも、私のように全く歴史に興味のない人間が、 キリスト教をとりまく歴史や見解などに少し興味を持てたくらいだから、 ミステリ本と思わず、そういう作品と思えば興味のある人にはいいんだろうな。 キリスト・絵画・フランス・芸術 ・・・これらのキーワードに興味を持つ人は 立ち読みしてみてもいいかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.18 02:29:11
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