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2005.12.21
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カテゴリ:読書
一瞬の光

:あらすじ:

38歳という若さで
大企業の人事課長に抜擢されたエリート・サラリーマンと
封印された悲惨な過去を背負う短大生。
社会的立場が正反対の二人から生まれた日常の中の非日常世界。

:感想:

白石氏の作品はこれで2冊目。
「私という運命について」を読んで少し好きになった作家なので、
本当はタイトル的に「僕のなかの壊れていない部分」が
読みたかったけれど、
本作がブックオフにあったのでまずはこちらから。

前に読んだ作品もそうだったけど、
この人、巧いんだけど、
真面目すぎというか、
無駄な描写も多くて、
読んでて疲れちゃって、
なかなか読み進められないのよね。
で、今回も途中で投げたくなったけど、
前回最後まで読んで良かったので、
頑張って読みました。
そしたら泣けました。
本を読んで泣いたのってすごく久々だったから、
とても嬉しかった。

橋田は勝手すぎるし、
彼女はかわいそすぎるし、
香折の家庭環境の描写も
ちょっと無理を感じないでもないんだけれど、
でも、
そういうの目つぶって感動させてくれる
この筆力というか強引さは、
相変わらず凄いなと思う。

いまや、石田衣良よりも
断然ポイント高い作家、おすすめです。

・・・橋田みたいな人のことを
きっとアダルトチルドレンと言うんでしょうね。





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Last updated  2005.12.28 17:05:50
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