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2006.01.21
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カテゴリ:読書
落花流水

:内容:

甘ったれでわがままな7歳の少女、手毬。
家族に愛され、平穏な日々をおくるはずだったのに…。
17歳、かつては姉だった人を母親と呼ぶ二人だけの暮らし。
27歳で掴んだ結婚という名の幸せ。
その家庭を捨て幼なじみと駆け落ちした37歳。
そして…。
複雑に絡みもつれる家族の絆、愛と憎しみ。
運命に流されるひとりの女性の歳月を、
半世紀にわたって描く連作長編小説。

:感想:

「嫌われ松子の一生」
「私という運命について」
上記の作品と同じ匂いのする作品。
あ、あと、少し違うけど、
「I'm sorry mama」もちょっと頭を霞めた。

親子三代に渡る女性の人生を、
とても巧みに描いており、
改めて、山本女史の巧さを実感する一作。

年を重ねるごとに実感する、因果は巡るということ。
自分は勿論、まわりも、
気づいたらみんな母のような人生を歩んでたりするんだよね。

連作短編ぽくなっていて、
10年毎だというのに、
それぞれが短いのがちょっと残念。
10年毎に一冊、計7冊とかで読みたかったな。
商業的に難しいだろうけど。

とにかく、いろいろと考えさせられる一冊でした。
適齢期の女性にお勧めの一冊。





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Last updated  2006.01.21 17:14:48
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