カテゴリ:読書
:内容: 甘ったれでわがままな7歳の少女、手毬。 家族に愛され、平穏な日々をおくるはずだったのに…。 17歳、かつては姉だった人を母親と呼ぶ二人だけの暮らし。 27歳で掴んだ結婚という名の幸せ。 その家庭を捨て幼なじみと駆け落ちした37歳。 そして…。 複雑に絡みもつれる家族の絆、愛と憎しみ。 運命に流されるひとりの女性の歳月を、 半世紀にわたって描く連作長編小説。 :感想: 「嫌われ松子の一生」 「私という運命について」 上記の作品と同じ匂いのする作品。 あ、あと、少し違うけど、 「I'm sorry mama」もちょっと頭を霞めた。 親子三代に渡る女性の人生を、 とても巧みに描いており、 改めて、山本女史の巧さを実感する一作。 年を重ねるごとに実感する、因果は巡るということ。 自分は勿論、まわりも、 気づいたらみんな母のような人生を歩んでたりするんだよね。 連作短編ぽくなっていて、 10年毎だというのに、 それぞれが短いのがちょっと残念。 10年毎に一冊、計7冊とかで読みたかったな。 商業的に難しいだろうけど。 とにかく、いろいろと考えさせられる一冊でした。 適齢期の女性にお勧めの一冊。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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