カテゴリ:読書
:内容:
「出張して本を読みます。文学書、ノンフィクション、その他何でも」 幻想的熱情、性的憧憬、頽廃的媚薬― どんな本でも美しい声で朗読するマリー=コンスタンス。 車椅子の少年にモーパッサンの官能的な短編を、 革命好きの女伯爵にマルクスを、 多忙な実業家に愛のレッスン付きで教養書を。 だけど老判事が強要した「ソドムの120日」は…。 マリーが体験する不思議な危険な《愛の時間》。 :感想: 中古書店でたまたま見つけて、 「あ、これ私じゃん」とか思って買った一冊w 読書中に読書している姿が繰り広げられるっていうのも 面白いものだなー と、最初は思ったけど、 そのため引用がとても多くて、 その引用されている文章に興味が持てないとちょっと冷めますね。 そんなわけで惰性のように淡々と読んでいたのだけれど、 様々な依頼者とそれに纏わる展開はそれなりにコミカルで ほんの少しだけれど、笑わせられたり考えさせられたりしました。 本書のいいところは、 改めて、映像を見るのとは違う、読書というものの良さを 再認識させられた点でしょうか。 作中で引用されている「手」という話は 少し読みたくなってしまいました。 ただ、これは予備知識なく買ったので、 読んでてわかったことですが、 フランス文学のその独特さは、 フランス映画の好き嫌いに比例するような気がして。 でもって、私は後者なものでww 主人公のキャラが肌に合わず、 読んでいてむかつくほどだったのでした。 ちなみに本書、アマゾン・BK1・ライブドアにはあったのに、 楽天ブックスにはなかったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.03 13:08:39
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