サークルで薦められて読んでみた本。
この人のは読んだことなかったけど、
「泣ける」とのレビューを読んで、
最近泣ける本読んでないなぁーと新刊で購入。
著者にとっては処女作になるのかな?
どっちみち、新人系とは思うんだけど、
確かに新人にしては上手で、
今更新刊で買ったというのに第一刷なのはちょっと意外だった。
(「冷静と情熱のあいだ」しか読んだことないけど)
辻仁成氏にテイストが非常によく似てると思ったのは私だけでしょうか?
過去を振り返りながらも、とても上手に構成されており、
筆力のある作家さんだとは思うのだけれども、
どうしてもキザな感じが鼻にかかってダメでした;;
確かに少なからず感動はできるんですけどねー。
立ち読みしてみて、この文体がキライな方にはオススメできないけど、
違和感なく読める方には大当たりな一作かも。
少なくとも辻氏があんなに売れてるのだから、
この人ももっと売れても良さそうなのになぁと思いました。
あんな風に想いあえる相手に出会えるのは
本当に素敵なことと思います。
本来どんな人でも優しさというものを持ち合わせているのに、
いつまでも発揮しつづけることがどれほど難しいことやら。
出会った当初よりも、
優しくできなくなってしまうのは、
違う相手と出会うべきなのかな?
私自身、今恋人ととてもとても微妙な時期なので、
冷静に読めなかったかもしれない。
ほんとは、いつまでも、毎日ずっと、
好きな相手には優しくしたいし、
されたいのに、
うまくいかないのは相手が違うのか、
私が恋愛向きじゃないから、
どの相手でも一緒なのか、
答えのないものだからこそ、
考えても考えてもわからなくて、
時だけが過ぎていく。
こんなにも幸せな気持ちのまま逝くのなら、
短命でも
だらだらと長い人生送るよりいいのかもしれない。