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【パーフェクト・ブルー】　著：宮部みゆき

入り込み度：★★★★

総評：★★★☆

久々に読了しました。

最近読書の暇なかったから今年初読了なり。

これ、宮部みゆきの長編デビュー作なんだって。

処女作から数作でこの力量、この人一体なんなんでしょ？

って思うくらい巧いんですが。

まず語り手が犬で、冒頭にぐぐぐいっと引き込まれる山場から

始まるもんだから、入り込みやすくて読みやすかった。

これ、犬好きにはたまらないんじゃないかなー？

いちお「あらすじ」貼っときまふ。

地元の高校球児のスター・諸岡克彦が、謎の死を遂げた。

それは、全身にガソリンをかけられ、

火だるまになるという残忍で奇怪な事件だった。

偶然その場に居合わせた、弟の進也、

蓮見探偵事務所の加代子、そして"俺"は、

その死の謎を解き明かすべく捜査を開始する。

元警察犬"マサ"の視点で描く、宮部みゆきの単行本デビュー作。

んでもってこの本って、

もう10年近く前に友達の引越し手伝った時に、

「もういらんから捨てるー」

って言ってたのをもったいないからもらったまま

ずっと読めてなかった本だったの。

いやー取っておいてよかったｗ

宮部みゆきってどれ読んでもはずれはないけど、

世間一般での評価ほど

「面白かった」とはまるものが個人的には少なかったんで

これも全く期待してなかったんだけど、

なかなか良かったです。

ただ、冒頭の引き込みが強烈なだけに、

終盤まであとは尻すぼみな感じというか、

もっと強い山場が欲しかったなーと。

さて、この本どうすっかー。

本ってどうも捨てる気になれないんだけど、

（特に一定以上楽しめたものは、ね）

カバーがどっかいっちゃって、

カバーなしってブクオフ引き取ってくれないんよね。

かなり状態良くないですが、

読むには支障のないレベルなので、

欲しい方いましたら差し上げますが・・・っていないだろーなｗ

カバーなしはまとめてオクにでも出すか。

ちなみに今まで読んだ宮部女史の本↓

直木賞受賞作。初めて読んだ宮部女史の本はこれ。

なんつーか分厚いばかりで硬質な文体とか、

心情描写＜背景描写な感じがあんまり入り込めず、

あんまり好きな作家じゃないなーとここで敬遠。

苦手って言ってるのに、読書ズキな友達に

これ読んで判断して！と強く勧められ読んだ。

つまらなくはないし、よくできてるとは思ったけど、

読んでる側から面白さよりも苦手意識が拭えず。

結果、やっぱりこの人ダメだわ、と。

それなのにまだ懲りずにｗ

映画見たらね、映画はいまいちだったけど、

これきっと原作面白いんだろうなーって思っちゃって。

しかもめっちゃ売れちゃったもんだから、

ブクオフでいつか100円で大量に売られるだろうと、

何年も待ってGET。

そのくせ読んだのはGETして半年後くらい；；

これも、ここまで分厚くする必要性は感じられなくて、

私的には「無駄な描写が多すぎた」←偉そうにすんません＞＜

けど、でも宮部女史の中でこれが一番面白かったかなー。

そんなわけで苦手意識は若干克服し、

パーフェクト･ブルーを手に取ったのでしたｗ

楽天ブックス　3月31日まで下限なく全品送料無料だって。

太っ腹だなー。

よく雑誌とかコンビニで買っちゃうけど、

送料かかんないならこっちのがいいね。