品田知美の空中庭園

　ジーコジャパンが苦手だ。どうも私の趣味とあわない。強いとか弱いとか抜きで、サッカーを見ていて楽しくないのだ。でも、北朝鮮戦はみてしまった。翌日は子どもが私立の高校受験初日。受験生がいても無視して家族で見る。（狭い家ではどうしようもない。）受験よりもサッカー優先ですいません（と子どもに謝る）。たぶん、この日程のせいで落ちたヤツたくさんいるんじゃないか？それでサッカー少年が集まりそうな高校が変わったりして～、と想像が広がる。なんか、そういう子もいいじゃない！
　サッカーに魅了されて以来、ほそぼそと清水エスパルスサポである。トルシエジャパンの時は、たくさんの代表がエスパルスから入っていたけど、今は皆無。チーム状態はよくないし、ケガもつづいたとはいえ森岡や戸田や市川は結局ジーコの趣味に会わないんだろう。浦和に移ったアレックスが、通訳という重要な任務を兼ねてるくらいか。
　アルディレス監督が来て（前清水監督。私は結局彼のサッカーが好きなのかも）すっかりクールになったサッカーで、思わずサポを心変わりしそうなヴェルディからも、あまり代表に選ばれていない。なのに、鹿島からはだいぶ減ったとはいえ代表入り多し。アントラーズは、エスパルスとは全くタイプの違うサッカー。ずっと打倒鹿島だったんだから、趣味があうわけないんだよ。いやー、ずいぶん前のゼロックスカップ鹿島vs清水、本当にいい試合だった。あの頃は強かったな～。
　考えてみると、受験に受かる/受からないも、選ぶ側との相性問題が意外に大きい。学力があるから必ず受かるとはいえない。サッカー選手も実力があるからといって、必ず代表に入れるわけじゃない。もちろん、どの監督にも選ばれる選手は確かにいるけどね。
　それにしても、学力がついたのかどうかを、当日の入試に左右されずに選ぶ方法ってないのかね～。どうも、日本の入試って中学～大学まで当日勝負だから、周りも気が疲れるんだよ。だいたいインフルエンザの季節だし。
　不思議なもので風邪で体調が悪い時に受けた試験は入ったのに、良いときに受けた試験は落ちたりもする。振り返ってみるといろいろ落ちてる人生だけど、ちゃんと認めてもらえる場所もどこかにあった。合格/不合格という結果に過剰にとらわれず過ごしてきてよかったと思う。子どもにも、合格/不合格の受け流し方？だけは、伝えられそうな気がする。