まずは
予習。私が買ったのは
『料理通信』 ランティエ2月号別冊(2008年)。
バレンタインデーにむけて、この時期限定の
チョコレートが続々と登場しますので、その情報をチェック。
海外の名店で、国内にもショップがある場合は、後日落ち着いてそちらでお買い物もできますので、できれば
その会場でなければ手に入らないもの、この時のために特別に作られているものは何かを調べます。
そして開幕直前に
伊勢丹にでかけ、
カタログを入手。
または
サロン・デュ・ショコラのHP （
終了）内の
Webカタログをチェック。
人気が集中しそうな商品を予測して、事前に「
I ONLINE」から注文しておけば完璧ですね。
パトリック・ロジェ Patrick Roger 「カラー」 (18個入り) 15,750円
その美しさとお値段、“フルーツとショコラのマリアージュ”というテーマで注目を集めています
何の準備もなく会場にでかけると、その熱気と人混みで何が何だかわからなくなり、何を買ったらいいのか大いに迷うことになるので下調べはおすすめです。
サロン・デュ・ショコラに来られる皆さんは、本当にショコラ好きというオーラが出ている方が多く、あっという間に注目のお店の前に行列ができるのに圧倒されます。
ピエール・マルコリーニ Pierre Marcolini
「タブレット」 （レザーケース入) 10,500円
ヴェネズエラ産のタブレット（板チョコ）１枚に、MARCOLINIのイニシャルを刻印し、英国王室御用達の皮革製品ブランド エッティンガーとのダブルネームで作った専用の正方形のレザーケースに入れて販売
他の板チョコとはサイズがあわないので、これは究極の贅沢…。
ジャン＝ポール・エヴァン Jean-Paul Hévin
「ル サン ショコラ」 (LE SEIN CHOCOLAT) 3,780円
サロン･デュ･ショコラ期間限定販売
私が気になっているのはこの
乳房の形のデザイン。
SEIN ＝ 胸、乳房
絵画
『ガブリエル・デストレとその姉妹ビヤール公爵夫人とみなされる肖像』(Portrait présumé de Gabrielle d'Estrées et de sa soeur la duchesse de Villars) 1594年頃 （パリ・ルーヴル美術館蔵）は、16世紀
フォンテーヌブロー派によって描かれた、一度見たら忘れられないとても印象的な絵。
これをモチーフにした
ショコラです。
présumer＝推定する soeur＝姉、妹、姉妹
箱についている絵の右側、胸をつままれているのは
ブルボン朝の創始者
アンリ４世の寵愛をうけた
ガブリエル・デストレ。その左は妹と推測されています。
この絵自体、謎につつまれていて色々な解釈があります。一説によると、妊娠中を表しているとのこと。
エヴァンのブースの方にお聞きしたところによりますと、
特にこの絵画に思い入れがあるわけではなく、女性のバストの形がショコラとして面白いのでこれを使ったとのこと。フランスでは既に販売されている商品です。
[参考]
『狩猟の女神ディアナに扮したガブリエル・デストレ』（部分)
アンブロワーズ・デュボワ作 シュノンソー城蔵
この絵のドレスもかなりはだけて、半分くらい胸が見えているような…。
この時代に美しい胸は自慢で、強調するようなデザインのドレスが好まれたような気がします。
銀色の筒状のクリスマスケーキといい、エヴァン氏の“哲学者”に例えられる
知的な風貌の下には、まさに天才のアイデアがぎっしり詰まっているのに違いありませんね。
↓エヴァン氏のブースに飾られている
チョコレートのオブジェいろいろ
魚のピラミッド テーマは『バロック』
宮廷料理人 ヴァテールの時代の「壮麗さが持つ狂気」を表現 2006年制作
2004年 ノエルに制作されたハイヒール
バカラ アルクール ワイングラスをショコラで再現 帽子
バカラ アルクール ワイングラス 『料理通信』ランティエ2月号別冊(2008年)
サロン・デュ・ショコラ（終了）
2008年1月23日(水）～28日（月） 10:00～20:00（最終日は～18:00）
伊勢丹新宿店本館6階 催物場
お問い合わせ [伊勢丹新宿店]大代表 03-3352-1111
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SEIN ＝ 胸、乳房
