カテゴリ:パティシエのお菓子
「ルージュゴージュ」という単語が、ロワゾー・ド・リヨンの商品名に度々登場してきます。
ルージュ rouge = 赤 。ゴージュって赤い何? お店のHPにも紹介されていますが、この言葉を加登シェフはとても大事にされています。 加登シェフが7年間修行されたフランス、美食の街と呼ばれるリヨン。 その、リヨン近郊に生息する喉が赤いこまどりの名が「ルージュゴージュ」です。 ゴージュ gorge=喉(のど) (左)「ペカン」 (右)「エクレア ルージュゴージュ」 270円NEW 牛乳の代わりにフランボワーズピューレとオレンジジュースをあわせたものを使ってクレーム・パティシエールを炊き、生クリームとあわせて軽くしたクリームがぎっしり入っています。 酸味がけっこうあり、口にした瞬間、ぱっと目が覚めるような驚きが 爽やかですが、しっかりと甘い。 上がけのフォンダンはべたつきますので、手に持つ時には注意が必要。 エクレア ルージュゴージュcut こまどりは、つがいで行動する事から、加登シェフは「生涯、お菓子や食の世界と共に生きていく」という強い思いを示すため、この鳥をお店のロゴにされました。 更に、店名のロワゾー・ド・リヨンは、「リヨンの鳥」という意味です。 ワゾー oiseau=鳥 (定冠詞 le がつきL'oiseau ロワゾー) 喉が赤い鳥 お店に入って左側の重厚な飾り棚の上段・中央にこのルージュゴージュの像がありますので、行かれたらチェックして下さいね 紅茶・ジャムの棚の上にルージュゴージュが (左)「コンフィチュール ルージュゴ-ジュ」 600円 カシス、フランボワーズ、ブルーベリーのミックス 「紅茶 ルージュゴージュ」 サクランボ、薔薇の花びら、カモミール、アラザン ほのかな酸味のあるフレーバードティー 1階 パン売場 キッシュも ドゥミバゲット、エピ 天然酵母のハード系パン(フランスブレッド、ドゥミバゲット、エピ、パンオノア、パンオフィグ等)は、以前(土)(日)に限り出していましたが、好評のため、リニューアルを期に毎日作ることに。 ロワゾー・ド・リヨンでは、バゲットではなく、半分のサイズのドゥミバゲットを販売。 ブリオッシュリヨネーズ 190円 ビッションリヨネーズ 270円 どちらにも「リヨンの(リヨネーズ)」と名前がついています。 左のブリオッシュリヨネーズについてはこちらに詳しく。 ビッションリヨネーズは、レモンクリームとカスタードクリームをあわせたクリームをフィユタージュで包んで焼いたもの 上は砂糖でザリザリっとした食感。バリッ、と歯をたてると、バリバリバリバリと層になっているのをしっかりと感じ、崩れ方が気持ちいい~。 思ったより軽くいただけました♪ ビッションリヨネーズcut 加登シェフに、3ヶ月の休業の間、どうお菓子研究をされていたのかお伺いしました。 もちろんこの期間にリヨンにも行かれていたのですが、旅行中、24時間お菓子のことを考えていたわけではないというお答えが。 「旅先の風景の中で歩いている、自分で、肌で(その雰囲気を)吸収していく」 「お菓子のことから頭を切り離さないといいアイデアが浮かんでこない」 「釣り、友人と旅行、ゴルフ…。頭のスイッチを切り替えることで今まで見えていなかったものが見えてきたり」 「内側にためていたものを出し尽くす!そして充電…吸収する!」 加登シェフのお話を伺っていた時に、私の頭の中で、パチッと音をたてて一つのパズルがはまったような気がしました。 つい先日耳にした、安食シェフの「イブにはドリカムのコンサート」という言葉が甦ります。 ああ、そうなんだ! 私はヨーロッパに行くと、お菓子の新しい流れは何だろう、このお店のお菓子はどんな味?ディスプレイは?と“お菓子に通じる何かを探して”しまいます。 そして、お菓子とは切り離した感覚で好きな絵画を鑑賞し、お城や教会などの建築を見たりお花を眺めたりしていました。 加登シェフも安食シェフも、お菓子に役立つ何かを意識して探し求めながら旅をしたり遊んだりするのではなく、頭を真っ白にして自分の好きなことに打ち込み、その結果、様々なことを吸収し、自分自身を豊かにするのですね。 そしてある時、お菓子作りという仕事に頭が切り替わった時に、自分の体験の中から、ひょいとアイデアが湧き出てくる…。 アイデアを集めに旅するのではなく、旅先で自分が出合ったもの、吸収した全てのものが、仕事の時に自然にパワーとなって現れる。 イブには他のお店のクリスマスケーキの市場調査に行かなくていいのかな?などと思った私は凡人だわ~。 (いえ、まさに普通の主婦なので、この感覚であたりまえ?) トップパティシエといわれる人たちの創造力は、自分の内に吸収したものの中から生まれでてくるものなのね、と今更ながらに思いました。 だからこそ、人を魅了するお菓子が誕生するのだわ、と一人で納得…。 遊ぶ時は思い切り遊ぶ。そして仕事! ロワゾー・ド・リヨン お店のブログはこちら 文京区湯島3-42-12 03-3831-9901 営業時間 10:00~21:00 (2008年9月1日から変更になりました) 定休日 年中無休 [サロン・ド・テ(本館2階)] 営業時間 11:00~19:00(L.O.18:30) 定休日 臨時休業あり 「お店にお問い合わせ下さい」(HPより) 東京メトロ 千代田線 湯島駅2番出口から徒歩3分 銀座線 上野広小路駅・大江戸線 上野御徒町3A出口から徒歩3分 JR御徒町駅・京成上野駅から徒歩5分 地図 ロワゾー・ド・リヨンに行きたい!と思われた方は ↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ロワゾー・ド・リヨンについてその他の記事はこちら ベルギー・フランス 夏のショコラとお菓子の旅 2008 もくじ へ 《ガレットのお菓子日記》 Home へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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