テーマ:映画館で観た映画(8515)
カテゴリ:映画・宝塚・観劇
「マンマ・ミーア!」が映画化され、2009年1月30日から公開。それに先立つ10月に試写会に行きました☆
エーゲ海に浮かぶギリシャの小島に降り注ぐ陽の光は宝石のように輝き、抜けるような青空・透明な海の色が夢のように美しい 大スクリーンいっぱいに広がるきらめく青・青・青。あ~、これは映画館で見て大正解♪と思いましたよ。 映画「マンマ・ミーア!」 ※ブロガー向け素材 左:ソフィ(アマンダ・セイフライド) 右:ドナ(メリル・ストリープ) 筋を真面目に考えると結構ドロドロの愛憎劇?と恐ろしい所がいくつもありますが、これはあくまでも底抜けに明るい夢物語。 ◆ 物語は、ギリシャの小島で小さなリゾートホテルを経営しながら一人で娘を育てあげたドナ(メリル・ストリープ)と娘のソフィ(アマンダ・セイフライド)の結婚式前日の心浮き立つ雰囲気の中でスタート。翌日迄の24時間に、一生分の驚きが詰まったような濃密な時間が展開されます。 父を知らないソフィは母親の日記を盗み読み、父親の可能性のある三人の男性の名を発見。「会えばわかるはず」と彼らに結婚式の招待状を送り、父と並んでバージンロードを歩く事を夢見ます。 そして、島に現れた三人(ピアース・ブロスナン他)と出会ったドナのパニック…。 ソフィは無事に幸せな花嫁になれるでしょうか !? あ~、文章にすると、なんだか不思議な話ですね。 ちなみに私は舞台は観たことがないので「マンマ・ミーア!」に接したのはこの日が初めて。 以下は試写会の感想です。詳しい内容を先にお知りになりたくない方は読まないで下さいね。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ 何の予備知識も持たないまま、映画が始まりました。 ◆ …寒い季節の日本で、いきなり明るく展開する真夏のエーゲ海。 最初の15分は、登場人物の濃く熱いはじけっぷり、いきなり歌いだす(ミュージカルだから当たり前ですが)エネルギッシュな動きに頭が全くついていけず、はっきり言ってどん引き。 もし立ち見でしたら 100m位後ずさりしてしまったのでは、と思うほど映画の中に入り込めない自分がいました。 背中に羽が生えていてもおかしくないような軽やかな動きのお人形さんのような姿のソフィが、友人と三人で若さはじけるように歌うまぶしさ。きらめく海の美しさとあいまって、なんと美しい。 ところが、ヒロインのメリル・ストリープ…。 太いウエスト、たくましい腕。しわの刻まれた顔に笑顔を浮かべ、たっぷりと肉がついた身体を揺らして歌う!踊る! …日本だとこの年代の女優さんは概してスマートよね、と思いつつこの体当たりの演技をどう受け止めたらいいのか、大いにとまどいました。 もし家でテレビで見ていたなら、もう無理、と思って消してしまったかも。映画館だと動けない! 更に、登場した時に“老女”と思っていたターニャとロージー(クリスティーン・バランスキー、ジュリー・ウォルターズ)が、ドナの旧友とわかり、昔に戻ってピョンピョン飛び跳ねて再会の大喜びをしている姿は、本当に怖かった~~。ああ、どうしよう。この先が不安。 ところが、ところが。 大きなパッチリした目が美しい妖精のような娘ソフィのキュートな表情や若さよりも、話が進むにつれ中年女ドナが遥かに魅力的に見えてきたのにびっくり。 どうして~? 彼女の軽快な動きには心底驚かされます。 歌いながらハシゴを上る、ジャンプする。 アクション映画?と突っ込みを入れたくなるほどの威勢のいい動きっぷりに目が釘付け。 演技の上手さはわかっていましたが、歌い踊る合間に見せる繊細な心の動きを表す静かな表情にぐいぐい引き込まれます。やっぱりメリル・ストリープは素晴らしい。 そして更に不思議なのは“お婆さん”かと思った友人たちがなんとも魅力的で、ものすごい迫力でぐいぐい迫ってきます。ああ、肉食動物~。 すごい、すごすぎるこの二人の色気は。 全編に笑いが散りばめられているのに途中で涙があふれそうになってしまい、我ながらびっくり。悲しい涙でも感動の涙でもないこれは何? 一つには音楽。ABBA(アバ)だ~!(本当はB1つ逆さ文字) 全て懐かしく、耳慣れた曲。大ヒットがこんなにたくさんあるなんて。 それにしても、まぁ、こんな歌詞だったとは。そういえば当時は、歌の内容なんて考えずに聴いていました。場面場面と曲があまりにぴったりなのに笑ってしまいそう。 また、驚かされたのは群舞の充実。 CGに慣れた目に飛び込む大勢の人々のパワフルなダンス! 島の本物の自然の中で踊る・踊る・踊る。これは映画ならではの楽しい場面でしょう。 ピアース・ブロスナンに抱くのはどうしても007のイメージ。 彼が歌う?踊る?なんとも不思議な気が。歌が上手いとか否とか、この場合は関係なくなってしまいます。笑顔がとってもチャーミング。男の色気は健在でした。 他のおじさま達(コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド)もそれぞれに“可愛らしい”。 中年男女6人を合計したら何歳になるのだろう(ちょっと年齢高すぎ?)と思いつつも彼らのかもし出す雰囲気にのみこまれ、若者たちの影は薄いですねー。 映画「マンマ・ミーア!」 ※ブロガー向け素材 ドタバタの騒ぎの中でも、母と娘のすれ違いや心の交流はきめ細やかに書き込まれていて、二人の演技にほろっとさせられます。言葉がなくても全身からにじみ出る温かな思い、大きく包み込むような静かな愛情表現は本当にうまい。 また、ド派手なラストシーンにつながる盛り上がり方にはすっかり巻き込まれました。舞台でしたら間違いなくスタンディングオベーション!はぁ。すごかった。 最後まで見て、ヒロインは間違いなくメリル・ストリープだわ、と納得です。 今思い出しても、一緒に踊り出したくなるくらい(いえ、決して踊りはしませんが)大興奮。 こんなに冒頭とラストで印象が変わった映画は初めてです。 娘を嫁がせる年代の人にも見てほしい(アバの曲が流れると、本当に何かがプツッといきますよ)ですし、若い人たちが見ても誰が見ても十分に楽しめて幸せな気持ちで映画館を後にすることができる良質なミュージカルだと思います。 みなさま、ぜひ映画館へ。 ■ 映画「マンマ・ミーア!」 公式サイトURL: http://www.mamma-mia-movie.jp/ ■ 1/30(金)全国ロードショー ・「マンマ・ミーア!」ザ・ムーヴィー・サウンドトラック ・Soundtrack / Mamma Mia (2008) (輸入盤CD) ・ABBA/BEST OF THE BEST: アバ・ゴールド~10th・アニヴァーサリー・エディション(CD) ・S.O.S.~ベスト・オブ・アバ 映画館で「マンマ・ミーア!」が観たい!と思われたら ↓を押して応援して下さい☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ 映画生活 象のロケット ガレットのお菓子日記 Home お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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