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宝塚歌劇花組公演 「太王四神記」の舞台が熱い
原作は、ご存知 ペ・ヨンジュン氏主演の超大作 韓流連続ドラマ。 筋が複雑なので予備知識が必要? いえいえ、テレビを見ていなくても十分楽しめましたよ。面白かった! この作品は、宝塚の大きな財産になりそうな勢いです。 宝塚版 太王四神記 DVD,CD 韓国版 太王四神記 DVD,CD 舞台は回り、装置は複雑な動きを。 突然炎が燃え上がったり、歌い踊る群集は右へ左へ。 そのスピーディな展開に、目が離せなくなりました。 歴史と幻想が入り混じる世界で活躍する登場人物達の、なんと美しいこと 華麗な衣装が揺れて作りだされる曲線を追いかけ、いつしか心はチュシンの星の輝く高句麗へ。そしてクライマックスまで一気に駆け抜けてしまいました。 (「チュシンの星」って何?と疑問を持つのは舞台が終わってからでした~) 一本立て2幕物なのに、すごく短く感じましたよ。 ※以下、ネタバレありです。詳しく知りたくない方は読まないで下さいね。 ◆ 冒頭「神話の時代」は、超スピードで進行。 集中しないと話についていけません。なんとかセーフだったのは、ベテラン 語り手ヒョンゴ 未涼亜希さんの功績。 しっかりした口調で見事に説明役をこなし、先への期待をつなげます。 ただ、ここでは粗筋を追うのに精一杯。 主演の神の子ファヌン ユウさん(真飛 聖)は出番も短く、髪も衣装も白い!ということしか覚えていません。 カッコイイというよりは…この時点では、何が何やら。 他の主要人物カジン、セオとの関係もあっという間に進み、かなりめまぐるしい 感動する間もありません。 ここは、大迫力シーンを作り出した舞台装置・大道具さんに一票を。 怒涛のような状況説明が終わると、ようやく本編がスタートです。 ◆ 最初、愚かでひ弱な王子を装うタムドクのユウさん。 優しげな姿、立ち居振る舞いは繊細な美しさ。 前半はトップスターのオーラを全開にせず、役にあった抑えの演技を。 謎めいたヒロイン キハとの並びは釣り合い、トップコンビの充実ぶりが伝わってきます。 ユウさんは、物語が進むにつれ次第に強さを増し、輝いていくタムドクを好演。 ファンタジーなのでストーリーの荒唐無稽な点には目をつぶるとして、ラストに向け確かな盛り上がりをみせます。 最後の場面。コムさんペガサスのあちゃ~な痛い装置から大きく進化。照明の当て方の上手さも加わり、大迫力の嬉しいシーンに。もう一度観たい! ◆ 逆に思わず強い拍手がでるほど鎧が似合い、格好良く描かれるヨン・ホゲ役のユウヒさん(大空祐飛)。 タムドク王子の従兄弟で自分こそ真の王と信じるヨン・ホゲは、母の死の真相を知り苦悩。 タムドクこそ真の王と知るや王位簒奪者へと堕ちていくダークサイドへの変身ぶりは、ユウヒさんのクールな雰囲気に、まさにはまり役。 (スピンオフドラマの主役として観てみたい) タムドクのユウさんとのバランスも拮抗し、緊張感抜群です。 ◇ ユウヒさんといえば、私が観劇した時には宙組次期「主演男役(トップスター)」就任が発表済み。拍手をしながら、心の中で「おめでとうございます~」と何度もつぶやきました。 野々すみ花ちゃんと共に花から宙への落下傘就任のため、複雑な思いの宙ファンの方も多いかと。でも、決まったからには温かく応援したいですねー。 (退団者発表の中に美羽さん、七帆さんの名が。七帆さん、何故~~~ 星の和さんに続くショック!) 話は戻って ◆ 一瞬にして二人の心をつかむ美貌がなければ話にならないヒロイン キハ。 宝塚版では「朱雀の護り主」となっています。 あやねちゃん(桜乃彩音)は黒蜥蜴同様、こういうちょっと癖のある美女の役がいいですね。水を得た魚のよう。陰影のある怪しい美しさに輝きます。 今回は歌もそう気にならず、真紅の衣装が映える炎の美女っぷりに魅了されました。 韓国版では、この三人に加え、キハの生き別れの妹(なぜ男装?)のスジニの4人が主役のようですが、宝塚では3人にスポットを当て話を展開。 ◆ 男役三番手のソウさん(壮 一帆)は、びっくりの悪役・二千年生きる大長老プルキルを、堂々と(楽しげに?)演じて大躍進。 これはソウさんのキャリアにとって、大きなプラス。すごくいい。 特殊メイクで作りこんだ老人姿と、ナマズ髭の2パターンを熱演。豪華な衣装も難なく着こなし、本当に優雅。 路線男役が黒い役をする楽しさを、存分にみせてくれました。 ソウさんは瞳が本当に素敵。黒いマニキュアにも注目です★(壮さんがんばれ~) ◆ 男役四番手の立場でソウさんを激しく追い上げる みわっち(愛音羽麗)が、男装の娘役スジニ(神話の時代はセオ)をいきいきと元気よく演じ、舞台を盛り上げます。 登場人物の中では、一番“リアルな人間ぽさ”が。 歌が上手な方ですが、今回は群集のシーンしか歌がなく、ちょっともったいない。 ◆ 一本立て大作の場合は主要な役が限られて若手が団子になってしまうことがよくありますが、太王四神記には個性的な役が多いのがポイント。ベテランから若手まで、それぞれに活躍の場が与えられ、とてもよかったです。 見所が多いので、ファンにとっては嬉しい作品♪ ◆ 「主人公の子ども時代」は、子役がすごく可愛い~。 期待の娘役、野々すみ花ちゃん、白華れみちゃん、華耀きらりちゃん、月野姫花ちゃんらが子役で勢ぞろい。 花娘にはキラリと光る人が多いので、今後がすごく楽しみ☆ ◆ フィナーレはキレのいいダンスシーンが印象的。皆さん楽しそうに踊る踊る。 ユウさんとあやねちゃんのデュエットダンス。やっぱりラストはこうでなくちゃね。しっとりとしたいい雰囲気でした。 ( あさこさんとがっつり組んでデュエットダンスができる月娘1を切望。アパショナードの最後は物悲しく…) 「あ~、楽しかった。もう一度観に行きたい!」 ※以上、ここに書いたことは私個人の感想です。ご覧になって全く違う思いを持たれる方もいらっしゃると思います。又、個々の生徒さんに失礼な表現があったとしても、全く悪意はありません。どうぞご了承下さい。 ~ 全6巻 太王四神記の漫画が!著者は池田理代子さん 宝塚観劇で非日常の世界へ♪と思われたら ↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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