テーマ:★お菓子★(2826)
カテゴリ:パティシエのお菓子
東京スイーツ倶楽部 主催、帝国ホテル 望月完次郎シェフのケーキ食べ比べ会続報です。
「次はサバラン…」の声と共に運ばれた物を見て会場はどよめき、歓声が上がります。こ・これは一体? <4>『サバラン』 えっ?どれがサバラン? 何・何~?! ほぉお~っ。この形は確かに珍しい!まん丸です。 普通サバラン型といえば↓真中が窪んだこの形。 サバラン型 7.5cm ホテルでは、園遊会などに出すお菓子は一口で食べられる小さいサイズのものを用意することが多いそうです。 一度サバランを変わった形で出してみたいと思い、グラスデザートにしたところ、添えた生クリームがシロップのせいで溶けて美しくなかった…と。 そこで生クリームの代わりに、ゼラチンと卵黄の量をすごく少なくしたバニラのババロアを丸く仕込んだそうです。 これを思いついた時には「やった!」と爽快な気分になられたでしょうね♪ 半円型で焼いて膨らんだ生地をシロップに浸し更に一工夫すると、今回のこの形に。そこにはお客様の驚く顔が見たい、という望月シェフのいたずら心が感じられますね~。 そしてまさに参加者は、まんまとその思いにのせられてすごい、面白い~!と大騒ぎに。楽しい♪サプラ~イズ! ドーム型カバーをつけ登場 私達は、サバランをいただきながらシェフの説明をお聞きできて幸せ気分。 逆に望月シェフは普段厨房の中にいらして、直接お客様の反応を知る機会は少ないと思いますので、大喜びする私達の姿をご覧になり嬉しく思われたのでは~☆ ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ 東京スイーツ倶楽部代表の中村真也氏は、シェフへのインタビューを進めていきます。 ケーキを食べ、写真を撮り、シェフのお話を聞いてメモをとって…と、かなり大忙しの私。 来月東京で行われる「世界パティスリー2009」の話が弾みます。 次はオーソドックスなニューヨークスタイルのチーズケーキ。 といってもデザインは、帝国ホテルの文字入りチョコレートの細い板が上にのるスタイリッシュな長方形でスッキリと。 <5>『ニューヨーク 』(チーズケーキ) 底はグラハムクラッカー入りの生地で、けっこう甘め。 空気をできるだけ入れないように作ったクリームチーズの部分は濃厚。 全体の印象は、酸味が強い。 二度焼きしているのに、まるでレアチーズケーキのような滑らかさでした☆ ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ サバランで大きなサプライズがありましたので、もうそれ以上の驚きはないでしょうと思っていた所、この焼き菓子でまたびっくり。 最初にお値段を聞いてしまったのがいけませんねー。 味わう前に、ある種の先入観を持ってしまいました。残念。 <6>『オーチャード』 orchard=果樹園 ショップ ガルガンチュワの中で、『ブルーベリーパイ』に次ぎ2番目の人気を誇るのが、この『オーチャード』だそうです。 英国で伝統の焼き菓子、ドライフルーツをどっさり使ったフルーツケーキは、アメリカではあまり人気がないそうです。 昔のものは特にアンゼリカ、ドレンドチェリー、オレンジピール、レーズン等をラム酒で漬け込み、「まるでラムレーズンケーキみたい」だったとシェフは振り返ります。そこで美味しいフルーツケーキへの模索がスタート。 なんとこのオーチャードには、ドライフルーツが13種類、ナッツが3種類使われており、フルーツは全て違ったリキュールに漬けこみ、直前にパッとあわせて焼くことによりフレッシュさを出しているそうです。 「生地の方にも仕掛けをして味のある生地になっている」と望月シェフ。 「これを召し上がっていただいて、フルーツケーキに対するイメージを変えてもらいたい」と自信をうかがわせます。 1日7本だけの限定品。そのうち2本をこの会のために用意していただきました☆ 上にスライスオレンジが 口に入れた瞬間、ふわっ、と果物の香り。 杏が柔らかい! パインがシャキシャキッとしながらも甘くジューシーさが残っている~! 次々と口の中に違った味が重なるように登場。これはグレープフルーツピールかな?何かな~と、おもちゃ箱をひっくり返した状態。 確かにいわゆるフルーツケーキとは別物です! さて、一本のお値段はおいくらでしょう? 自分用に買うにはなかなか勇気が…。 答えはこちら 2009年2月17日 帝国ホテル東京 望月完次郎シェフ ※撮影許可をいただいています 今回はシェフの波乱万丈の経歴・コンクール・帝国ホテルのお菓子について他、様々な話をお伺いできました。 ここでまとめたのはその中のほんの一部ですが、望月シェフのお菓子の魅力の一端でもお伝えできれば幸せです。 帝国ホテルのお菓子は日常に楽しむには若干敷居の高いお値段ですが、手土産として、またお友達との時間を過ごすために、たまに利用できたらいいな~と思いました☆ 帝国ホテル東京 「ガルガンチュワ」 千代田区内幸町1-1-1 03-3539-8086 営業時間10:00~19:00 無休 JR 有楽町駅から徒歩5分、新橋駅から7分 東京メトロ 日比谷駅から3分 銀座駅から5分、有楽町駅から7分、内幸町駅から3分 帝国ホテル クッキー詰合せ 帝国ホテルのお菓子とランチ ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ ※ 多くのケーキ食べ比べ会に共通しますが「シェフは丸々一つのケーキを食べた時の満足感を計算してそのお菓子を組み立てるので、一口かじったくらいであれこれ言うのは間違っている」という考えは実に正しいと思います。 ただ、シェフのケーキを(一口ずつでも)何種類かいただくと、そのシェフのお菓子の世界の傾向が見えてくる事は実際にありますし、その一口をきっかけとして興味を持ったお菓子は後日改めてリピートしたいですね。 普段はきちんと一個の形でお菓子を楽しみ、たま~にイベントとして何人かで数個のお菓子を食べ比べるというのは「あり」かな、と。 (確かに、ほんの一かけらを食べただけでは何が何だかわからないということは多々ありますので、同じ食べ比べでも「自分のお菓子を二つ位注文して9割は堪能し、一口他の人と交換する」というのが最近お気に入りのスタイルになりつつありますが…) 東京スイーツ倶楽部では、今回は4人で1つのプチガトーを切り分けていただくスタイル。 1/4カット×6種類=約1個半の分量 (私の場合、一度に丸々3個以上食べると、だんだん味がわからなくなってきます。今回の分量は、私の中では十分美味しくいただける範囲内でした。 食べてみたい☆と思われたら ↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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