テーマ:ささやかな幸せ(6736)
カテゴリ:パティシエのお菓子
あ、岡村シェフがスタッフの方々と談笑している~
渋谷 東急東横店 デパ地下の東急フードショーで行われている、デセール・ドゥ・ラ・プライム2009 の会場に近づくにつれ、心臓の鼓動が高まっていた私の目に、岡村シェフのやわらかな笑顔がとびこんできました。 このイベントでは、シェフが目の前で作るデセール(デザート)をカウンターでいただけます。 お店では出されることのない、この時だけのデザートプレートに出合える貴重な機会でもあり、また、日頃厨房の中にいらしてなかなかお話することがないパティシエの方々に、質問をしたり感想を伝えたりもできる嬉しい空間 …のはずでしたが、去年は予想に反してかなり緊張感のあるスリリングな時を過ごしてしまいましたので、今年はどんな展開になるのか、実はドキドキでした。 2009年 6月10日 デセール・ドゥ・ラ・プライム パティスリー スリール 『ココナッツサブレに2種のカラメル パイナップルシャーベット』 1,365円 今回は、4人のシェフが 2日ずつ担当。 安食雄二シェフ、金子美明シェフ(パリセヴェイユ)、興野 燈シェフ(アカシエ)に続き、ラストを飾るのはパティスリー スリール 岡村尚之シェフ。 岡村シェフに関しては…去年、あの短い時間で劇的に印象が変わり、ジェットコースターに乗っているような気分でしたよ。 考え抜かれたデザートの構成とその美味しさに驚嘆。忘れられない一時に。 今年も吸い寄せられるように訪れてしまいました 今回は、お昼頃に行きましたので、第一弾で食べた方たちが一通り終わった後のリラックスした雰囲気。ちょうど私が入った時は一人でしたが、その直後から次々と人が入ってきて程よいにぎわい。 まずは一品目。 あ、この先は詳しく解説してしまいますので、今日行かれて自分の舌で味わうまでは色々知りたくない、と思われる方は読まないで下さいね~。 HPを見て簡単にメモしてきた『ココナッツサブレに2種のカラメル パイナップルシャーベット』をざっと頭に入れて食べ始めます。 そう、目の前にお皿が置かれたら、写真はさっさと撮って、できるだけ速く食べ始めなくては。 カウンターの中では、もう一人のパティシエの方と岡村シェフが連携してデザートを作っていきます。 ソースを敷き、サブレをのせ、くるみのキャラメリゼをのせ、薄い生地を一枚敷いてその上に角切りパイナップルのコンポートをのせ…と、どんどん高く高く積みあがっていく様子が楽しい。目の前でつぶさに見ることができます。 私にとっては、ここでサプライズが。 上から下まで、できるだけ一気にスプーンですくっていただくのですが、口に入れた瞬間、あっ!冷たい・熱い♪ シャーベットが冷たいのはわかっていましたが、くるみのキャラメリゼはプラスティックの容器から登場した↓ので、「温かい」という認識がなかったのです。嬉しい驚き。 右が岡村シェフ 薄い生地の上に角切りのパイナップルをのせていきます パイナップルはお皿の上にも飾ります そして絞りがはじまって、あら、すごくたくさん、もりもり絞っています。 一瞬シャーベットということを忘れ、クリームだったらすごい量~とチラッと不安に。 モリモリモリモリモリ… 底に敷いたのと同じココナッツのサブレを差し込み、上にもキャラメルソースをかけて完成 まずは見た目で楽しませてもらえます。デザートはこうでなくちゃ。 シャープなデザインに見とれ、それからいただくと、パイナップルとくるみの組み合わせの面白さが迫ってきます。 パイナップルとくるみ…。今まで、この組み合わせは今までにあったかしら? 全体をあわせていただいた時に、意外に強く感じたのがソースになっているキャラメルの塩分。そう、人気が定着した塩キャラメル味です。 さわやか~なパイナップルのシャーベットはシュン!と口の中で消えてゆく軽やかさ。 そこに“甘じょっぱい”塩キャラメルが後味として残ります。 去年も感じましたが、岡村シェフのデザートの魅力は、全てを合わせていただいた時の味と食感の多重構造。 それも違ったものがいくつもバラバラと重なるのではなく、同じ素材が形を変えて重なり合って強く訴えかけてくるところが素晴らしい。 くるみのキャラメリゼに塩キャラメルソースが重なり、角切りパイナップルとパイナップルのシャーベットが重なります。 そして、そこに更に違った素材同士が合わさることで引き立てあう美味しさ。 「塩キャラメルはくるみの渋さ、食感とあう」と岡村シェフ。 う~ん。やっぱり深い! 岡村シェフの笑顔は見間違いではありませんでした。 この日、何度も笑顔はあらわれ、つられてこちらも幸せ気分。 いくつか質問をしたり、感想を伝えたり、ちゃんと会話ができましたよ~ 私の横に座ったお客さんに、岡村シェフがデザートを出される時に、さらっと「サブレの下にくるみがあるので、それだけが熱いです」と説明していました。 !お・岡村シェフ、それは言わない方がサプライズになるのでは~~~ (帰宅してからもう一度 HP を見ると、「暖かいクルミのカラメルにパイナップルのコンポートとシャーベットをココナッツソースとココナッツサブレと共に味わってください」と書かれていました。あら。私、読み飛ばしていました。) 岡村尚之シェフ フランスのジャン=ポール・エヴァン、オテル・ドゥ・クリヨンなどで修行。 国内では、※ルノートルをはじめ、資生堂パーラー、銀座のレストランロオジエの製菓長を経て2005年5月に独立。 ※ルノートルは、2009年4月25日に全店舗が撤退。突然のことに驚かされました。 デセール・ドゥ・ラ・プライム は今日(11日)が最終日。岡村シェフのデザートを召し上がるために、東急へGo! パティスリー スリール Pâtisserie Sourire 東京都目黒区五本木2-40-8 03-3715-5470 営業時間 10:00~20:30 定休日 水曜日(祝日の場合は変動あり) イートイン6席 東急東横線 学芸大学駅西口より徒歩7分・祐天寺駅西口より徒歩7分 『タルトの多様性』 岡村尚之・著 後編に続きます(もう一皿食べました♪) パイナップルとくるみは珍しい組み合わせ と思われたら ↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home 食べログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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