「30分で作れるデザート」というと、家庭で作るお菓子の中では簡単な方ですね。
ところが、レストランで注文してから30分待たないと出てこないデザートとなると、なんだか手がこんだものが登場するような気になってきます。
不思議な時間の感覚。
今日ご紹介するのは、シンプルなオーストリアのデザートです。
『
ザルツブルガーノッケルン』 Salzburgernockern
アップしそびれていた 1月のお菓子教室では、生徒さんのリクエストで、オーストリアの古都ザルツブルクに伝わるスフレのようなデザート『
ザルツブルガーノッケルン』を作りました。
nockern=かたまり、(方言で)山
本当はオーバル(楕円)の耐熱皿があれば、そちらの方が、ザルツブルクから見えるアルプスの山々を模して作ったというこの形が一段と生きてくるかと思いますが、今回は家にある丸皿で代用。
こんな感じの楕円のお皿を使った方が山並みの雰囲気が出ます。
マトファー オーバルグラタン皿
『
ザルツブルガーノッケルン』試作は2山 一人分一皿は1山
1月のお菓子教室 2010年 1月20日
試作の時に少し火が入りすぎていたのを調整。浅く仕上げます。
あっという間にしぼんでしまうので、食べるのが忙しい
先にお皿にソースを敷いて準備しておきます。食感は、ふわふわ~。素朴な味わいです☆
作り置きができないため、デザートとして家庭で出すとすると、作るタイミングが難しいですね。
パレットナイフでこんもりと山の形に整えてオーブンへ。粉糖が山にかかる粉雪のよう。
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ソースは、本当はリンゴンベリー(コケモモ)のジャムを使いたいところでしたが、今回はソースに酸味のあるベリーをと思い、以前作っておいた
ハスカップのコンフィチュールを利用。
ハスカップ
ハスカップというのは、ブルーベリーに似た小さな紫色の粒状の果物で、まん丸ではなく少しとんがった楕円形。夏のフルーツです。
北海道の親戚から送ってもらったという貴重な品を、友人が譲ってくれました。
いただいた時にパッと見て、てっきりブルーベリーだと思いこんでしまいました!
北海道のブルーベリーは形が丸くないのね~と、のんきに考えていましたが、後になってそれがハスカップという全く違う種類のものだと知って赤面。
形に違和感を覚えた時に、ちゃんと調べてみるべきでした。
ダルボ リンゴンベリージャム 原産国:オーストリア
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最初にザルツブルガーノッケルンをいただいたのは、溜池山王のオーストリア料理マイスターのお店
カー・ウント・カーで。
5人で特注しましたので、
山が5つ作られていたことと、そのあまりにも飾り気のない姿に大いに驚きました。
いつかは、本場ザルツブルクで食べてみたいですねー。
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