カテゴリ:オーストリア・フランス '10初夏
出国当日、フランス・アルザス地方のストラスブール空港に到着すると、私が乗る飛行機はそこにありませんでした。
「あなたは間違った場所にいます。」と言われ、頭の中は真っ白に。 その時は、出発時間の1時間20分前。 電子チケットをよく見ると、旅程表の「都市/空港」の下に書かれていた文字は 「STRASBOURG BUS ST」 ストラスブール バスステーション????? 空港職員は、「ここは空港です。あなたはストラスブール駅に行かなければなりません。」 空港駅の方を指差し、「そこから電車に乗り、ストラスブール駅に着いたら、あとは駅で聞いて下さい」と。 アルザス プラリネ入りプチサイズのクグロフ 『Kougelhopf Pralin』 お礼を言い終えた瞬間には、スーツケースを引っ張りながら走り出していました。 とにかく駅へ。ストラスブール駅へ。 そして切符を買って列車に乗り込み、先ほど来たのと逆方向へ、再びストラスブール駅に戻ります。 きゃ~っ! 息を整え、考え始めたのは列車の中で。 あと 1時間と少しで出発時間。 私はチェックインをし、荷物を預け出国し、フランクフルト行きのLH6911便に乗れるのだろうか。 地方空港は小さいから出国 2時間前に行く必要なし、と考えたのが裏目に出た?! そもそも、ストラスブール駅で「ストラスブール バスステーション」を探し出せるのか??? 私の語学力で、なんとかなるのかしらっ! 乗り遅れて自腹で航空券を買い直す自分の姿がチラッと頭をよぎります。そんな。まさか。 きっと、駅の近くにルフトハンザ専用空港があるに違いない。 フランクフルト行きの飛行機は小型機で、駅のバスステーションからバスに乗るとそのまま飛行機の横まで連れて行ってくれて、タラップで飛行機に乗り込むのだ。 それなら間にあうかも。 あれっ?その場合、荷物は?税関は? う~ん、わからないっ。 それより、駅で誰に聞けば、バスステーションの場所を教えてもらえるの~~~? 列車内から夫に、震える指でヘルプのメールを送ってみましたが、仕事中で気づかないのか、返事なし。 考えても答えがでるはずはなく、そうこうするうちに10分でストラスブール駅に到着。 …到着してしまった!! アルザスのお土産物屋さん 陶器が可愛い 通路に降り、とりあえずスーツケースを引っ張りながら走りだします。 駅で走っているなんて、私くらいのもの。 STRASBOURG BUS STって、どこ、どこ、どこっ!? 通りかかった駅の職員さんをつかまえて「ストラスブール バスステーションはどこですか?」と必死の形相で尋ねると、 「まっすぐ出て右に行ったところですよ」 と、拍子抜けするほどあっさりと答が返ってきました。え、ほんと?それでいいの? 再びスーツケースをつかんで猛ダッシュ。 出て右にタクシー乗り場があるのは、ストラスブールに着いた日に利用して知っていました。 念のためタクシーの運転手さんにも聞いてみます。遠いようならタクシーに乗ってしまおう。 「その先だよ」と、笑顔で指差す運転手さん。 …。ここでいいのねー。 バス停があるにはありました。人の気配はありません。その先にもバスが停まっているのが見え、ちょっと不安。どのバス停? 英語ができそうな雰囲気のビジネスマンが通りかかったのを幸いに、再び電子チケットをみせながら、ルフトハンザのバスステーションは…と尋ねると、そのバス停よりもう少し先だと親切に(英語で)教えてくれました。聞いてよかったっ! そして出発1時間前。私がたどり着いたバス停に人影はありません。 そこに書かれていたのは… ルフトハンザ エアポートバス案内板 ルフトハンザの黄色が嬉しい。ありました LH6911便。 空港行きバス?飛行機まで横付けされるバス? …よく読むと、駅→ヒルトンホテル→フランクフルト となっています。 もしかして、もしかして、飛行機に乗るのではなく、バスでフランクフルトへ?? 1時間後の出発まで、誰もいないこのバス亭で一人、ぼーっと待つことに。 朝7時15分。…ここで 1時間待つ…。 泊っていたホテルはこの場所から徒歩10分。スーツケースさえなければ、戻って朝食がとれたのに~。 (フランスで合流した友人は、まだチェックアウトせずホテルに残っていました) 出発30分前、人がワサワサと集まってくるのと同時に、目の前に現われたのは… エアポートバスとは… あたりまえですが、バス! 日本でエアポートバスといえば、空港に発着するバスのことですが、これはフランクフルト行き航空機の乗り場まで行くバスではなく、このバスで国境を越え、フランクフルトまで走ります。 スーツケースはこのバスに積み込まれ、手荷物検査もありません。パスポートを見せることもなく、ぞろぞろと乗りこみます。 機長さん(運転手さん)が、名簿の名前をチェックするだけ。簡単すぎて、びっくり。 乗ると、2列・2列の普通のバスです。 お腹がすいた、寒い、眠い。朝5時40分に起きる必要はありませんでした。 はぁ~。航空券をとったはずが、バスでした。 この時点で、ようやく完全に理解できました。 ストラスブールは、ドイツに近い。バスに2時間45分乗ってフランクフルトまで行くのね。 「eチケットお客様控」には、「航空券番号」とか「空港」とか書かれているため、すっかり飛行機だと思い込んでいました。航空会社がバスを使うとは! おもいきり、脱力。 ルフトハンザのエアポートバスでストラスブールから出国する時には、出発30分前にバス停に行けば十分 です。 ルフトハンザの4ケタの便は、バスだけでなく電車のこともあるとか。 出発地がどこなのか、しっかりチェックしないといけませんね。 あたりまえですが、キャビンアテンダントはいませんし、朝食も出ない。 空港か機内で温かいコーヒーが飲みたかった…。 ストラスブール クリスチャンの『クグロフ』を朝食代わりに @バスの中 大聖堂のすぐ前にあるショコラティエ クリスチャンで、お茶をした時に買っておいた小型クグロフ。 バターケーキタイプではなく、イーストを使ったパンのようなタイプですが、ふっくらしているわけではなく、詰まった感じ。 モサモサといただきました。ミネラルウォーターを持っていてよかった。 そして11時には、ドイツ・フランクフルト空港に到着。 フランクフルト空港の巨大案内板と自動チェックイン機 フランクフルト空港! 以前乗り継ぎをした時に、かなり長い距離を歩いた巨大な空港。 パリのシャルルドゴール空港の煩わしさを避けるためにフランスの田舎の空港から出国するはずが、なぜかドイツの巨大空港で出国手続きをするはめに…。 この写真では人はあまり写っていませんが、かなりの大混雑。 自動チェックイン機を使い航空券を発券。 そして、この空港の荷物検査で、ミラベルのジャムを没収されてしまったのでした! まぁ………無事に帰ってこれて、よかったですよね。 次のページから、オーストリアとフランスのお菓子レポートに入りますね。 <6> お菓子旅の目的は? に続きます オーストリア・フランス 2010 「地方菓子を巡る鉄道の旅」 目次 無事に帰国できて本当によかった!と思われたら ↓を押して応援して下さいね いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウント。よろしくお願いしま~す。 ↓ ←こちらもよろしく! ガレットのお菓子日記 Home お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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