カイザーシュマーレンは皇帝に愛されたお菓子 【ウィーンのスイーツ】 オーストリア、フランス列車の旅<19>
スイーツの名前の中に「皇帝」が入っていると、どれほど豪奢なデザインのお菓子かと身構えてしまいます。ウィーン、ハプスブルク帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフに愛されたお菓子『カイザーシュマーレン』は、そんな勢いに肩透かしをくらわせるほどシンプルで素朴な姿をみせてくれました。2010年 6月10日 カフェ・モーツァルト 『カイザーシュマーレン』 メニューにこの名を見つけ、一度食べてみたかったの~♪とウキウキしながらウィーン最初のスイーツ『カイザーシュマーレン』を注文。すると、「パンケーキ?(でいいですか)」と、笑顔で確認が。 …パンケーキ。まぁそうですよね。それはそうだ。でもっ。私の心の中では、これは皇帝ゆかりの歴史ある一品☆ 関田淳子さんの著書『ハプスブルク プリンセスの宮廷菓子』によれば、カイザーシュマーレンは、元は皇妃エリザベートのために考案されたお菓子。手をつけない皇妃に代わって皇帝フランツ・ヨーゼフが食べ、この名がつけられたとのこと。それを知り、本場ウィーンでこれをいただくのは楽しい、楽しい。 見た目は、ちぎれたホットケーキのようなあまりぱっとしない姿です。中にベリーが焼きこんであります。日本で食べるホットケーキよりもう少ししっとり。厚みがあり、ほわんほわん。弾力があります。粉糖もかかっていますが、何か“ざりん”と砂糖のいい食感が。…ちょっと量が多いのですが… 途中でベリーのソースをかけると、味が膨らみます酸味は少なく、甘すぎず食べやすいソース。 もうひとつのリンゴのソースがまた爽やか!日本のリンゴとは全く違った風味があり、飽きずに一気に全部完食。なんとも優しいお味です。 カイザーシュマーレン Kaiserschmaren 9.20ユーロ(1,053円)ブラウナー(クリーム入エスプレッソ) Grosser Brauner 4.40ユーロ(504円) 実はこれをいただいているのは夜の10時。ウィーンに到着した旅行初日の夜です。スイスのチューリッヒからの乗り継ぎ便が、なぜか1時間も空港で待機することになり、ウィーン到着が遅くなりました。 夕食を食べそびれ、といって機内で色々いただいたので空腹というわけでもなく。という中途半端な腹具合の時には、ケーキや夕食をしっかりいただくよりは、こういった温かいデザートのようなものはありがたいですね。 私が座ったのは、カフェ・モーツァルトの外のテラス。10時半頃になっても、たっぷりとお肉が盛られた食事のお皿を手にお給仕をする人々が行き交います。こんな時間にあれだけお肉を食べる人たちもいるのねー。 カフェモーツァルトの店内はクラシックな雰囲気のようですが、この季節はモダンな外のテラス席に人気が集まります。 テラス席の上に張り巡らされたテントのようなものは、ライトアップされ、何故か色が紫色~ピンク~白へとどんどん変化する演出。およそモーツァルトらしからぬ色あい。おもしろーい。 カフェモーツァルトのケーキは、カフェラントマンと共通 カサにあたる光の色は、どんどん変化し、気付くと違う色になっています。すごく現代風な色合い。夜がふけていますが、町はまだまだ賑やか。 そしてこの後、もう一軒。さらなるスイーツを食べる私。 小さなザッハートルテ? に続きますオーストリア・フランス 2010「地方菓子を巡る鉄道の旅」 目次この旅行では、CASH 1ユーロ=114.5円で計算していますモダンな照明が面白い☆ と思われたら ↓を押して応援して下さいね いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウント。よろしくお願いしま~す。 ↓ ←こちらもよろしく!ガレットのお菓子日記 Home