暑いっ!と何度も口にするような猛暑の中、
シェーンブルン宮殿の庭園の坂道を登り、目指していたのは丘の上にそびえる
グロリエッテ(Gloriette)。
18世紀に軍事的記念碑として建てられたこの優雅な建物まで20分ほどかけて登れば、ウィーン市内がはるか遠くまで一望できます。
お楽しみはグロリエッテ中央にあるカフェ。
眼下に広がる市街地の眺めを堪能した後はここでコーヒーとケーキだわ♪と計画していましたが、あまりの暑さと流れる汗に負け、思わず注文したのはチョコレートのパフェ。
メニューを見ると、そこに『
クープ・シシィ』とあり、条件反射でそれを選んでしまいます。
今回はちょっと脱線して 【冷たくて美味しい写真】 をご紹介。
グロリエッテ内のカフェで 『クープ・シシィ』
チョコレート、バニラ、ヘーゼルナッツの3種のアイスクリームにホイップした生クリームがたっぷり。チョコレートリキュール、カリカリナッツ、底には黄桃が。
ものすごく暑い時には、シャーベットなら大丈夫でもアイスクリームを食べる気がしなくなったりしますが、何故かウィーンでは猛暑でもアイスクリームが美味しい♪
乳脂肪分の違いかもしれませんね。
また、オーストリアの乳製品はとても美味しい☆
シシィは、皇妃エリザベートの愛称。
クープは、脚付きで底が広口のグラス。アイスクリームや果物を盛っていただきます。
クープ・シシィ エリザベート(シシィ)
放浪の旅を続けウィーンを留守にしがちだったエリザベートの人気は、国母として慕われたマリア・テレジアに比べると当時の人々の間では決して高いものとはいえませんでした。
近年、映画やミュージカル等でエリザベートの美貌が再認識され、以来、観光用としてその名が多いに利用されている気がします。
グロリエッテのカフェメニューにも『クープ・シシィ』だけでなく『シシィトルテ』『シシィブッフェ』など色々な形で登場。
だからといってこれらは、『すみれの花の砂糖漬け』や『ドボシュトルテ』のように、実際にエリザベートが好んだお味というわけではないでしょうね。
それでも私のように、「あ、エリザベートだ☆」と、ついついそれを注文してしまう人は多いかも。
倒れるほど激しい体操とダイエットを繰り返し、異常なほど美に執着していたエリザベートが、未来の世で自分の名がチョコレートパフェや朝食バイキングのタイトルになっていると知れば、あの世で苦笑しそうですね。
2010年6月12日 シェーンブルン宮殿から庭園~グロリエッテを眺める
<16> ベルヴェデーレ宮殿とウィーン街歩き【旅のダイジェスト・2日目昼~夕方】 に続きます
オーストリア・フランス 2010「地方菓子を巡る鉄道の旅」 目次
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